がんばらない人間かぁ…、

文学界 2008年 03月号 [雑誌]

文学界 2008年 03月号 [雑誌]

★追伸:「文学界・3月号」が売り切れらしいですね、何か嬉しい!
マイミクさんから教わったのですが、赤木智弘さんが、文学界の最新号に『がんばらない人間』ってエッセイを書いているらしいですね。。それに関するマイミクさんのコメント「希望は伊集院光? 」も面白いのですが、どうやらこのエッセイでは伊集院光について熱く語っているみたい。↓の動画では、デブからオサラバした岡田斗司夫をネタに伊集院さんが、熱く熱く迸っている。

今月号の文学界のメインは芥川賞を見事受賞した川上未映子の小説と哲学者の永井均の対談で、こちらは勿論、読みますが、赤木さんのエッセイも読んで見よう。橋本治茂木健一郎の対談もあるんだ。こちらも。
 マイミクさんが、最後に赤木さんは 「伊集院が庶民である限り、まだ希望はある。そんな気がしている」と文章を終えている。と記しているが、中島岳志×西部邁との『保守問答』(講談社)で、二人はオルテガの『大衆の反逆』をテキストに吉本隆明のマスとしての「大衆」を信じきること(無謬の大衆)の危うさに疑念を呈し、そのあたりの事情に鋭敏に反応していたためか、鶴見俊輔はあえて、「大衆」と言う言葉を使わず、「庶民」という言葉を使ったのではないかと言っていたが、*1確かに、「市民」でもなく、「大衆」でもなく「庶民」という言葉を赤木さんが選択したことは、面白いと思いました。

*1:『保守問答』の「2保守思想とデモクラシーp122より」