1921〜1939年

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◆マイミクさんのエントリー「上野山下、1921年」を読み、金素雲について書かれていた連載コラムは面白かった。こういう狭い場所で発表されることは勿体ないと思い、ミクシィ会員でないと読めないけれど、「自己責任の手だて」で自己勝手に読んで下さい(笑)。
(1)http://mixi.jp/view_diary.pl?id=742468638&owner_id=3759465
(2)http://mixi.jp/view_diary.pl?id=742642863&owner_id=3759465
(3)http://mixi.jp/view_diary.pl?id=742753785&owner_id=3759465
釜山から一人で日本にやってきた13歳の少年(金素雲)は上野で新聞売りをやる。そのおりのエピソードをマイミクさんは紹介しながら当時の東京の状況、人模様を描写してくれるのですが、当時の東京・大阪の繁華街風景を想像するに、
◆偶々okatakeさんの1930年代の映画『花つみ日記』のエントリーを読み、増幅されたのか、、そう言えば僕も二年前に川本さんの講演でこの映画を見ていて、『花つみ日記』としてアップしているのですが、あの戦中間の繁華街の人も物も熟れた濃密さを又まざまざと感じることができました。
◆そして、目が覚めると相変わらずのアメリカの凋落で、円高ドル安はとどまらない。
武田徹日記で、1930年代を読む。

福田内閣の支持率の低下が報じられているけれど、民主党の支持率も調査してみるといい。おそらく二大政党はともに支持を失い、それは人々が党利党略に明け暮れる政党政治を信頼しなくなってゆくプロセスの一部なのだろう。1930年代の日本の再来というのはネタではなくなっている。井上寿一日中戦争下の日本』の後書きはまるで予言のようになってきた。

を読むと、僕もそんな気がするんです。関東大震災は1923年ですか。そして、1931年の満州事変(僕はこのところオヤジの遺品を整理していたのですが、オヤジは満州事変に出征しているのです。その記録が色々あって、最近、某図書館に寄贈しました。)、1936年の二・二六事件、だけど、心斎橋、道頓堀、上野、銀座は賑わっていたんだろうなぁ、それでも、『渋谷、しぶや』なんでしょう。
◆昨日の昼間(12時頃)公園をウォーキングしながら、就職氷河期世代の友人に一年ぶりにケイタイして「元気かぁ」と声をかけたら、仕事場の休憩時間かと思ったら、父親が危篤状態で、今、病院にいると言う。別段、虫の知らせと言うことではなかったのですが、ビックリしました。今年に入ってから、ホント、いいニュースがないです。
赤木智弘『若者を見捨てる国』は、若者を限定しないで、グローバル化という波に堰が浸食し、「南北問題」が一気にこの国を覆い尽くす映像がチラチラします。手だてはないのであろうか、ある若者は、「引きこもり」も「外こもり」も同じで、オレはこの国にオサラバして「外こもりをしますよ」と言ったが、「外こもり」するとして、彼はどこへ行こうとしているのか、そんな状況の中で「道路がいのち」と言ったような国会内応酬がズレて聞こえる。「国破れて道路あり」なんだろうか。
◆そんな状況の中で赤木さんより若い言論人の登場は多少の希望の灯を見せてくれる。
シノドスセミナーで、「白井聡×芹沢一也〜リベラリズムの越え方」が開かれます。

現代のドミナントな政治経済的イデオロギーリベラリズムにほかならない以上、現代の閉塞はリベラリズムの閉塞でもある。二〇世紀末からリベラリズムは「ネオ・リベラリズム」へと「進化」することによって、この閉塞を打開してきたとも言えるかもしれないが、それは逆に閉塞をますます強める結果を生んだにすぎないようにも見える。

◆こういう問題意識は僕にもあった。だからこそ、コイズミの登場にかって期待していたことも事実だし、ミクシィコミュなんかで、「新聞・本の再販維持制度を考える」なんって旗を立てて、1940年体制「護送船団方式」に違和をつきつけたのですが、結局、自民党をぶち壊す覚悟のない不徹底な「ネオリベ」でアベ時代になってその化けの皮が剥がれたのわけですよ。まあ、ブッシュのように「ネオリベ」を徹底しても結局同じような結果になるかもしれないが。多分、資本制OSそのものが、有効ではなくなったのだと思う。
◆僕はその次のステージの話を聞きたいわけです。このセミナーではそのあたりの話しが訊けそうですね。お代は結構するけれど、少人数・カフェ方式なので、盛り上がるんじゃあないでしょうか。
僕は参加出来ないけれど、関心のある方はどうぞ、
http://kazuyaserizawa.com/synodos/seminar/index.html

日時 2008年4月13日(日) 14時〜16時場所 Synodos 〒154-0003 東京都世田谷区野沢2-3-1-101
東急田園都市線駒沢大学駅より徒歩13分 渋谷駅南口発 東急バス、野沢龍雲寺循環に乗車、野沢龍雲寺駅にて下車、徒歩2分)定員 10名 (募集中) 費用 7,000円(学生・大学院生 3,000円)

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