◆今日のトピック「横断検索」(08/5/16)

 ♪前回、大阪府Web-OPAC横断検索で、キーワード検索結果を実験しましたが、本来は「書名検索」、「著者名検索」がノーマルです。それで、まず、著者名検索をすると、NACSIS Webcat(678件)はスゴイヒット数になりました。やはり全国津々浦々の大学に赤木智弘本が蔵書されているわけかなぁ。と思ったら、そうではなくて、赤木という姓でヒットするものを全部拾っている。これじゃ困りますねぇ。
赤木さんという著者の方は多いのです。*1 

「著者名(姓) = 赤木 著者名(名) = 智弘」で横断検索
大阪府立図書館(1件)茨木市(1件)摂津市(1件)大阪市立図書館(1件)高槻市(1件)羽曳野市(1件)枚方市(1件)八尾市(1件)箕面市(2件)大東市(1件)岸和田市(1件)堺市(1件)大阪府労働情報総合プラザ(1件)和歌山県(1件)滋賀県(1件)国立国会図書館(1件)NACSIS Webcat(678件)奈良県(1件)吹田市(1件)

 キーワード検索したらヒットしなかった「大阪府労働情報プラザ」が新たにヒットしました。キーワード検索と結果が多少違う。枚方市の場合はキーワードで雑誌『論座』も拾って二件でしたが、今度は一件になる。悩ましい。それで、「書名」と組み合わせて検索したら、大学のNACSIS Webcatの678件は一件となるわけです。
 そして、結局、『若者を見殺しにする国』の大学の所蔵館は58館でした。やはり、キーワード検索の方が便利がいいのではないか。まあ、王道は「キーワード」、「書名」、「著者名」の三つの組合せで検査するのがベストでしょう。*2
◆今日のトピック「書誌データ」(08/5/15)
 ♪こちらの専門図書館のエントリー「図書館ネットワークの可能性」にナビゲートされて、赤木智弘をキーワード検索すればどのようにヒットするかとその威力のほどを実験してみました。 「大阪府Web-OPAC横断検索」 ですね、それによると、大阪府内の図書館の蔵書の結果は、茨木市(1件)八尾市(1件)NACSIS Webcat(1件)滋賀県(1件)奈良県(1件)枚方市(2件)となる。NACSIS Webcatの一覧表は、国立情報学研究所による全国の大学図書館等が所蔵する図書・雑誌の総合目録データベースです。
 誰でも、24時間、簡単に検索できるわけ。それによると、赤木さんの本『若者を見殺しにする国』があるのは58館ですねぇ。

愛淑大 /愛媛大 /岡大/岐経大/岐聖大羽島/岐阜県看護大/京産大/近大/九大六/駒大/釧公大/熊学大/県広大広島/厚精研/広国院大/甲南女/高崎健大/阪教大/阪教大/阪市大都市 /阪南大/桜美林/三重大/首都大/駿大/松山大図/神院大ポーアイ館/神大人間科学/神大総合国際/神奈大/神奈大平塚/仁愛大/聖心女/西南院/千葉明徳短大/大国大守 /大手前伊丹/大商大/茶女大/中京大豊/中部大/津山高専/東女大/桃山大/奈教大/奈県図情/奈女大/日女体大/尾道大/武蔵大/分大/北九大/北大分館/北翔大/名大情言 /明大/立命館/流経大

 これを見てびっくりしたのは東大、早稲田、慶応、立教、明学、中大、京大、同大、関大、関学、阪大、などなど、結構、有名大学がない。首都大、神奈大があるのは当然です。でも、58館とは少なすぎるのではないか。(全国の大学を横断しているわけでしょう)しかし、結構、女子大が多い。

若者を見殺しにする国 私を戦争に向かわせるものは何か

若者を見殺しにする国 私を戦争に向かわせるものは何か


 もっとびっくりしたのは、『若者を見殺しにする国』だけでなく、枚方市の図書館では、2件もヒットしたことです。赤木さんの本は一冊しか刊行していないはずなのに、どうして?と思ったら、 雑誌の『論座・3月号』まで、データを拾っているのでした。ここまで街の図書館はやるかと頭が下がりました。大学の図書館も書誌データ作成に頑張って欲しいですねぇ。

*1:NACSISの検索方法がor検索になっているため、そういうことが起きるらしい。横断検索の場合、いろいろ不自由なことがあって、たとえばあまりにも長い書名で検索すると、図書館によってはヒットしないというとが起こったりして、せっかく蔵書があるのにヒットしないということがしばしば起こるらしい。検索方法の標準基準って必要かもしれないですねぇ。こういうグローバル化は大賛成です。ISBNコードの入力なら間違いない。

*2:「これはNACSISの検索方法や項目のとりかたによってそうなります。大阪府の横断検索は各館の検索方法がそれぞれ異なるため、直接当該館のOPACを使う場合と微妙にヒットのしかたが変わってきます。熟知していないと最適な使い方ができません。難しいですね。こういうところもヘビーユーザーなら自分でわかりますが、通常は図書館員でないと知らないことです。」というコメントが司書の方からありましたが、やはり最適な統一基準って必要かも知れない。