◆今日のトピック:テレビのチカラ(5/18)

id:toroneiさんは、テレビ番組をよくトレースしている。ぼくは、角淳一情報番組「ちちんぷいぷい」は好きな番組で特に石田英司のコメントにはいつも感心することが多いですねぇ。

毎日放送の「ちちんぷいぷい」がこの日良かったのは、「大阪府大阪市では歳入の条件が違う」ということをきちんとコメンテイターが説明して、「毎年の収入が安定していて、財源がある大阪市と、法人税が主な歳入で、景気によって安定しなくなる大阪府では事情が違う」という立場の違いをきちんと解説したことと、署名活動について石田さんが、中身の深さが分からない事をきちんと指摘した事は良かった。それこそ「ワッハ上方」の署名したという、桂ざこば師匠ではないけど、本当なら「いらない」と思っている人でも、頼まれて仕方なく署名したというパターンだってあるんですからね。
ただ僕は面白いのは、平松市長が府民や市民だけでなく、マスコミにも不人気というのは今回一番面白かった、出身の毎日放送ですら、橋下知事と比べると平松市長は……、という論調に後輩のアナウンサーすらなっていたのは、面白かったです。活字で遠いニュースとして聞いている人たちには、橋下知事の「削減、削減」というのは、暗い前向きでない印象を持たれているようなのですが、大阪人の実感として平松市長の「存続するべき」って言い方の方が、何かの利権に縛られていて後ろ向きで暗い印象を持たれている、ということを少しは知って貰いたい気はする。平松市長との対比で、橋下知事の「削減」というのが、ポジティヴに受け止められる要因にはなっている。知事選の時もそうだったけど、橋下さんは対戦相手に相当恵まれているという、引きの強さもあるんですが、橋下知事対立候補が、それほど中央のメディアで人となりが報道されなかったように、平松市長の発言とかが報道されている地域と、されていない地域でも、相当に温度差はありそう。ー他の地域の人たちに大阪府の財政状況が伝わっていない問題 - 昨日の風はどんなのだっけ?よりー

存続の運動にかかわる人は、もっとテレビ報道に目配りする必要があるでしょうねぇ。活字媒体では見えないトレンドが見えるときがある。映画だってそうでしょう。映像には作り手、報道する側にも気付かない無意識の滴りがあるわけで、思わぬ発見があります。テレビをバカにしてはいけない。特に橋下知事はテレビが生んだ知事だとも言える。ちちんぷいぷい」のような番組に「存続の運動にかかわる人」が出演してメッセージを発信することが必要かもしれない。テレビのチカラは、やはり強い。