大阪府がん対策推進計画案に対するパブコメ応募

パブリック・コメントと参加権 (行政法研究双書)

パブリック・コメントと参加権 (行政法研究双書)

昨日も暑かったですねぇ。このところ、電車に乗っての遠出は控えていたのですが、病院の予約があったので出かけました。今日は泌尿器科ではなく循環器の診療で、中性脂肪の数値がいやに高くなっていた。先生の判断では運動不足。夏場はどうしても部屋に閉じこもって本を読むのが最高の避暑なので、中性脂肪の数値も鰻登りになるのです。
食欲だけは不思議とあるから、夏ばて防止に土用の丑の日だからと言って「鰻重」なんか食べると益々メタボシンドロームに近くなる。
ニュースを見ていると、安いのに中国産の鰻は殆ど売れず、三割高にもかかわらず「日本産の鰻」が予想以上に売れているとのこと。日本はまだ、金持ちなんでしょうか。地元のモール街でも「鰻重」の店頭販売をやっていたが、2100円也。食べる気がしないねぇ。
病院で一服して天満橋にある大阪府庁まで、出かけたのですが、用件は「がん対策推進案」の資料とパブコメ応募の詳細を訊くためでした。橋下改革の予算が通って一応の区切りがついた府庁でしたが、職員は結構、忙しく立ち働いていましたねぇ、
僕は、4階の健康福祉部保健医療室健康づくり課がん対策室に突然、お邪魔して「がん登録」に関するパブリックコメントを応募するための資料をもらったのです。
狭い部屋に職員が足の踏み場もないほどで、僕が座る椅子もなかったので、部屋の中で立ち話をしましたが、いやあ、暑かった。汗だくになりながら、「がん登録」に関する情報を収集したのですが、カルテ開示の問題、個人情報の問題、そのあたりを整理しながら、それでもノイズも怖れないような第一次としての患者からの情報を最優先においた「データバンク」としての「がん登録」の構築を図ってもらいたいと思いました。
スタッフの方にネットでパブコメの応募をしますと約束しましたが、〆切は昨日だったのです。
帰宅して、あわてて、大阪府がん対策推進計画案に対するパブリックコメントを応募しようと思ったら、大阪府ホームページが工事中で、パブリックコメント応募のページにアクセスできませんでした。ファックスの応募は出来るのですが、うちの電話はファックス機能がない、コンビニまで出かけてフォックス送信すればいいのですが、暑い中を又出かけるのは億劫だから、変則だけど、直接、担当者宛にメール送信しました。
パブコメとして認められるかどうかわからないが、パブコメの内容をこちらに保存しておきます。
そうそう、府庁の職員食堂でトンカツ定食を食べましたが小鉢が二つに、みそ汁、ぶっかけウドンの小丼がついて大盛り飯でボリュームがあり過ぎる定食でしたが、たったの450円でした。結構美味しかったです。鰻重よりはこのトンカツ定食で大満足。

(該当項目)
第四章 分野別の取り組み
■がん医療の充実
◆テーマ
「がん登録のやり方」
「提言」
がん対策を講じるためには、その基礎資料となるがん罹患状況等の把握が必要であり、がん登録は、その中心的役割を果たしていますと、「大阪府がん対策推進計画(案)」には明記されていますが、がん患者本人が登録したいと意思表示した場合、担当医、医療機関が受けつけるシステムが構築されることを願っています。ただ、問題は、行政区を越えて治療している場合、例えば私の場合は、10年を経過する癌履歴で、東京の病院から大阪の病院と複数の病院で、手術、放射線治療、内分泌療法などを受診しているわけです。当然、カルテも分散しています。恐らくカルテは患者自身が所有する情報ではなく、担当医の診療記録でもあるわけですが、がん登録において、そのような診療記録のデータをパッケージとして保存した上での「がん登録」は法令上でも技術的にも可能であるかどうか、そのあたりのことは、この計画案のp51を読む限りでは、わかりませんでした。
とにかく、身近な病院で患者に対して「がん登録」を呼びかける、広報なり受付をやってもらいたいと思います。単に「がん登録」が行政と医師会と医療機関が共有保存する情報ではなく、あくまで、患者が主体で情報発信する受け皿としての「がん登録」であって欲しいと思います。当然、そこにノイズも入りやすいリスクの出入りがあり得ますが、第一次情報は、だからこそ貴重だという側面があります。そのようなデータバンクとしての「がん登録」の一歩なら、大阪府だけではなく、国、世界へと情報が共有・公開されて、「がん撲滅の智慧」の発明・発見を手繰り寄せることが容易になってくるでしょう。