吉本隆明/声と言葉
吉本隆明の声と言葉。〜その講演を立ち聞きする74分〜 (Hobonichi books)
- 作者: 吉本隆明,糸井重里
- 出版社/メーカー: 東京糸井重里事務所
- 発売日: 2008/07/18
- メディア: ハードカバー
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巻末に付録として、袋とじになっているので、情報の公開ができないが、講演をフルバージョンで聞いてみたい方に特典として、講演音源170本の中から【1】太宰治(1994年・197分)、【2】日本経済を考える(1988年123分)の2本を無料ダウンロードできます。
天満橋のジュンク堂店で、友人と待ち合わせして本を買う積もりはなかったのですが、思わず衝動買いをしてしまったが、大当たりのコンテンツでした。さすが、糸井さんの編集構成だと思いました。
漱石から入り、鴎外、太宰治、中原中也、宮沢賢治、高村光太郎、小林秀雄、ドストエフスキー、与謝野晶子の源氏物語、源実朝、三木成夫、シモーヌ・ヴェーユ、スミス、リカード、マルクス、都市論としての福岡、日本経済を考える、農村の終焉、そして、親鸞の声で締めるのかと思いきや、さすが糸井さんで、そうはしない。13秒の音源が入る。
冒頭にあいさつを入れましたので、最後はさようならというあいさつを入れました。ちょっとお茶目にね。
持ち時間がないもんですからって、吉本さんは、いつも言ってるような気がします。講演でも短くすませることができなかったみたいですね。思うこと、しゃべりたいことが多すぎるくらいあるみたいです。いつも吉本さんとお喋りしているときも、「そろそろ時間ですね」と、締めるのは僕の役になっています。というわけで、この「立ち聞き」のお終いも、僕が勝手に決めさせていただきました。(p73)