あたしンちに覆面リサーチ

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橋下知事への対案―笑顔で暮らせる大阪府再建の道

橋下知事への対案―笑顔で暮らせる大阪府再建の道

関西版の朝日新聞ですが、「そこまでするか橋下知事 国際児童文学館を隠し撮り(9月6日)」という記事がありました。
しかし、隠し撮りをするとは、驚きです。やる気満々ですねぇ、対抗するためには橋下府知事以上にエネルギッシュに動くしかないのか。

知事によると、私設秘書にビデオカメラを持たせて8月中の2日間、存廃の議論が進む複数の公の施設を「覆面リサーチ」したという。文学館以外にどこを調査したのかは明かさなかった。
 文学館のビデオを見た感想として、「マンガばかりが並んでいるから『マンガ図書館』に名前を変えるべきだ」「職員にやる気がない」と厳しく批判した。

ところで、梅田の某書店を覗いたら、橋下知事改革に対する対案を書いた本がフェース陳列されていた。
党派性のない府民パブリックコメントなんかを収載してトンデモも含んで色んな具体的なアイディアが載っているのかと期待したが、編集の段階では、パブリックコメントは公開されていないからねぇ。残念でした。
参照:|橋下知事への対案 -笑顔で暮らせる大阪府再建の道-|地域・まちづくり の本購入はせせらぎ出版
書影の出版社は大阪にある「ささらぎ出版」ですが、ここのホームページを見ると、自費出版共同出版もやっており、(1)自費出版の場合、(2)共同出版で利益の出ない場合、(3)共同出版で利益の出る場合の事例を具体的に紹介してくれている→こちらのページ
三人のスタッフで経営しているんだ。なかなか面白いプロフィール紹介文です。
出版ネッツ関西 | 出版界ではたらくフリーランスのための職能ユニオン 編集者・ライター・校正者・デザイナー・イラストレーター・マンガ家・写真家
◆隠し撮り映像は府議会などでの公表を検討するとのこと。だけど、隠し撮りは撮影者の恣意的な視点が入るからねぇ、無垢ではない。あくまでも、橋下知事の私設秘書という偏向がある。そして又、悪意の撮り方だと困ります。http://mainichi.jp/select/today/news/20080907k0000m040067000c.html
図書館から斎藤環の『メディアは存在しない』を借りる。せめて、府議会で隠し撮り映像が公開されても、「メディアリテラシー」でたじろがない賢明さが議員のみなさんにあると信じます。アイロニカルな視点が人を正気に保つ。

 ここには主体が「正気」をいかにして維持しうるかを示唆する、きわめて重要なヒントが秘められているように思われる。状況に参加しつつ、そこから過度に影響されることを避けるためには、その状況を正確に理解しているだけでは足りないのである。状況の外側に視点を置き、そこから状況を懐疑しつづけること。つまり、正気=懐疑を維持するためには、象徴的な同一化によって、単独の主体を、状況の外に確保しておく必要があるのだ。ー斎藤環著『メディアは存在しない』p23ー

メディアは存在しない

メディアは存在しない