吉本隆明・アジア的ということ

冒頭、講演会場になった小倉の金栄堂の主人が挨拶をするのですが、本屋は本の背中を見て、読書は本の中身で、対峙する。
おこがましくて、文化云々なんて言いません。私は商人に徹しますと、強度ある言葉を発している。
あれから、書店業界は特に地方の老舗の本屋さんは激動の時代だったですねぇ。
小田光雄さんの出版流通に関する出版クロニクル6を読むと、来年になるともっと大きな変動がある気がします。
全講演集の第一巻ですが、吉本さんの声とリズムがとてもいい。油ののりきった時期で体調も良かったのでしょう。
1979年7月15日です。