屁の突っ張りにもならない

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081112-00000198-jij-pol
マスコミにとって朗報でしょう。喜んで降りてもらえばいいのです。
大きなスポンサーにご意見伺いをしなければ、報道できないとすれば、ジャーナリズムは完全に死に体になります。
こんなトンデモなコメントには断固として異見を発すべきでしょう。
ジャーナリズムの真価が問われているのです。
大スポンサーの顔色を窺わなければ報道できない心底チキンな報道人は一人もいないと思う。
にもかかわらず、奥田碩座長(トヨタ自動車相談役)の発言が本当なら、KYの見本のようなものだと思う。
しかし、KY発言が多いねぇ。兵庫県知事の「関東大震災はチャンス」とは、どうしてこんなことが言えるのか僕の貧しい想像力のはるか彼方にある。
田母神発言は問題ありで、僕と結論は正反対だけど、思考の筋道は僕の想像力の範囲内にあるから、理解の届くところがある。わざわざ自虐という言葉を使わなくても自己相対化と同じことでしょう。どんな個人であれ、国家であれ、相対化によって鍛えられない核はヤワなものです。僕のは自己相対化史観と言っても良い。
まあ、少なくとも孤ではなく群れを頼む田母神氏は甘さはあるものの、喧嘩を売ってるわけでしょう。
そういう文脈で言えば奥田座長もマスコミに喧嘩を売ってるわけだ。その限りではKYでないかもしれない。文民政府、マスコミが喧嘩を買うかどうかの力量が試されている。「屁の突っ張りにもならないスポンサーには降りてもらって結構です」と、せめて報道人には言って欲しいですねぇ。石井慧選手は見事にトラバーユしたではないですか。