穴の開いた月見草
- 作者: 多和田葉子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2003/08/21
- メディア: 単行本
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両性具有者の夢が現かと、目眩に泳ぐと、ニホンゴの書かれた「穴の開いた月」はやがて没し、もう一枚のCDを取り出し、作家はドイツ語で翻訳された「穴の開いた月」の朗読を始める。
続きはあとで、……、
脱線:id:masayukisakaneさんが、ジュンク堂新宿店で開催されたトークセッション「音楽の貧困/哲学の貧困」のレポをアップしているのですが、「CDの裏に十字型にキズをつけるそうです。するとCDで排除されてしまうノイズが聴けると言うのです。」と平井さんが友達の弁として紹介しているが、ノイズが聴ければいいけれど、今度、実験してみようと思ったけれど、再生しないで、CDプレイヤーが壊れたらこまる(汗)。
キズついたCDは、歯ぎしりの「キィー」♪
穴の開いたCDは、甘い「バァー」♪
一回こっきりで再現できないけれど、法然院の受付で多和田さんの要望で漢字一字を半紙に入場者全員に書いてもらっていると言うのです。仕方がないから天と大きく書きました。
まさかその半紙の束を持って「自動書記」的語りをするとは思いませんでした。様々な漢字一字一字をめくりながら即興で客席をまわりながら漢字一文字をキーワードにして語る。僕の書いた「天」は遠くからちらっと見えたけれど、ひょっとしたらドイツから来た留学生の女の人に渡ったみたいでした。語り終わった半紙はお客様に手渡すパフォーマンスなのです。
僕の手元に作家から渡された漢字は「踊」でした。
そんな諸々の連想からオーネット・コールマン♪の「 Dancing In Your Head 」
参照:私がフランス語で書く理由 - ちびころおばさん備忘録