この自由な世界で

It's a free world part 1 :

◆病院に行って血液検査の数値を見る。またもやPSAは赤字上昇!やばいけれど、じたばたしてもしゃあない。
男性ホルモンに依存しない癌細胞がどうやらデビューしたらしい。
男性ホルモンに依存する癌細胞を叩くのはホルモン療法で大丈夫ですが、性ホルモンに依存しない癌細胞に関しては効果的な医療技術が今のところないのです。
◆病院に行くたびに院内常設の「やすらぎ文庫」に本を寄贈しているのですが、順調に貸出頻度がアップしていますねぇ。寄贈のしがいがあります。多分、棚の半分近くは僕が持っていった本でしょう。
覗くと必ず誰かが本を手にしている。患者を想定したレイアウトなのか、車椅子でも抜き出しが出来る高さに設定しているから、もっと、上段に棚を設ければと思うけれど、仕方がないところでしょう。
雑誌、新聞、コミックがないのに一日の貸出数が30冊とはスゴイと思う。
大体、街の図書館では、雑誌、新聞の閲覧が一番多いですからねぇ。こちらは、文庫と単行本と児童書だけです。
◆夜になるとイルミネーションがこの時期点灯する土佐堀川と市役所のロードを右手に御堂筋を北に向かって大阪駅の裏側の北大阪の梅田ガーデンシネマで映画『この自由な世界で』を見ました。
不合法な人材派遣会社を経営するシングルマザーアンジー外国人労働者の「自由な労働市場」を舞台に色々な痛い問題をつきつけるのですが、邦画でかような視点で描かれた映画はありそうでないのではないかと思いました。
映画館を出ても様々な問題につながり単にイギリスの映画の出来事ではなくて、この国にもあるだろうし、これから起きうることだと思いました。
二十年ぐらい前に、僕も東京でイラン人たちと一緒に働いたことがありました。
製本会社ですよ。彼らは手先が器用でねぇ。確かペルシャの人は歯医者、床屋さんに優秀な人が多かったよねぇ。
結構、真面目で休憩時間にコーランを読んでいました。前職を訊くと教師をはじめ、色とりどりで、「おしん」と「黒沢映画」のことはよく知っていました。
取りあえず日本で稼いで、日本は移民開国ではないですから、アメリカ、カナダ、ドイツ、ノルウエーなどに移民するなんて言っていました。
みんな、家族の写真を持ち歩いており、僕なんかに見せてくれるけれど、奥さんの顔は例の如く目だけw。
そう言えばその中のひとりが、彼は他国へ移民しないで、出稼ぎなのですが、イランに帰ったら多分、奥さんの手編みのセーターを送ると言っていたが、とうとう送ってくれなかったなぁ。
◆それから梅田ブックファーストを覗いたのですが、『フリターズフリーNO2』がまだ入荷していませんでした、
本書に寄稿している森岡正博さんが、(フリーターズフリー、膣内射精論 - kanjinaiのブログ)で、
なかなか興味ある反論を書いているので、本文で確かめたいですねぇ。
癌治療にとどまらず、ホンマに性の問題はやっかいです。