わからない右翼

ミクシィの方で「ネット右翼は右翼にカウントしていいのか?」って疑問を呈していたが、
僕自身もどうもわからない。リアル場で、「オレはネット右翼です」って言う若者にあったことがない。
右翼的なものの考えをする若者たち、オヤジ、オバサンは、結構、身の回りに見かけるが、
彼らはほとんどネットで政治的な発言をしていないと思う。日常的に政治を語る言葉を持っていない。
床屋政談的に感情的な罵倒は出来るけれど、ちゃんと体系だって話すことが出来ない。
まあ、僕は多分、右翼ではないと思うけれど、僕だってそのための理論武装は心許ない。
でも、少なくとも確信犯として左翼とカウントされている人たちは、借り物であれ、何であれ、「システム化された言葉の装置」を持っている。
言葉にならないイライラしたものを抱えている人がどうやら、「右翼」と言われるものかも知れない。
そんな見えないもの、体系化され得ないものだから、僕がこのところ『竹内好の残したもの』で言及している「アジア主義」に近接するものがあるのかも知れない。正体不明な厄介なものが残ります。
■地元で何年か前に「明るい選挙推進」(白ばら)の集会があったおり、どうしたら、投票率をアップが出来るか、そんな問いがあったけれど、
僕はネット投票を採用すればいいんじゃあないか?でも、僕だけ盛り上がってあまり反応がなかったです。
一応検討課題にはなっているみたいですが、どうもネット投票なんて、実現するにしたって、まだまだ先のような気がします。
もし、採用されるようになれば、投票率も上がるだろうし、見えないネット右翼が顕在化して、予想に反して少数派で、むしろ若者達が左翼化している傾向が見えてくるかもしれない。
むしろ、オヤジやオバサン達が右傾化しているデータが出てくるかもしれない。
そも、そも、右翼、左翼って言うのがよくわからない。例えば、『若者を見殺しにする国』の赤木智弘は、左の人から右と思われている傾向があるが、赤木自身ははっきりと「左」だと言明していますよねぇ。幸福であれ、不幸であれ、平等に共有することを前提においた「平等主義者」であることを力点に置いた流動推進で、むしろ、冨の遍在した状況を氷結して既得権を守るのが、「右翼」として断罪しているのわけですよ。
だから、既存の労組の運動が「既得権死守」どころか来年度の春闘でベースアップ要求を出す運動方針に対して彼が、怒るのも当然だと思われる。彼の目から見たら、そのような労組は「右」に見える。(http://blog.livedoor.jp/shimanekoblog/archives/713528.html
だけど、ネット左翼ネット右翼で概念付けすれば、彼を支持しているのが、ネット右翼、拒否しているのが、ネット左翼になっている傾向がある。
それは、多分、「希望は、戦争」って言う誤読のリスクの高いキャッチの所為だと思うけれど、むしろ、彼の望む流動化を念頭に置くならば、「希望は、世界恐慌」でもいいわけだ。だから、「愛国心」から来た「希望は、戦争」では、絶対ないと思う。そのあたりが誤読されている気がします。
だけど、国境を越えた理念としての「アジア主義」から来た「希望は、○○」かどうかはわからない。