住みたい都市は?

昨夜、NHKスペシャル沸騰都市 シンガポール」 を見たが、小幡績小幡績PhDの行動ファイナンス投資日記:沸騰都市 シンガポール NHKスペシャルのコメントが面白かった。僕はシンガポールを擬人化して何故か「三島由紀夫」ではないかって、思いました。三島は徹底して契約の世界に生きた人というより生きようとして人でもあったと思うのです。でもその青白き『青の時代』の空虚に踏みとどまれず、文化としての天皇に拠り所を求めようとした。
文化(社会)のない沸騰都市はオール・オア・ナッシングの選択肢しかないだろうねぇ。僕的には<住みたいと思わない都市>ですねぇ。先日、某セミナーで講師がスイスのチューリッヒに住んでいて一番驚いたのは高い建物はないんだけれど、地下が4,5階と張り巡らせていて、講師が住んでいたマンションは二階の端で湖が見渡せる絶景のポイントで大満足であったが、地下に降りると、マンションの住人達用の一画がある。倉庫かと思いきや、ちゃんと寝泊まり出来るようなインフラが完備されている。
核シェルターだったのです。シェルター付きのマンションなのです。まさに、安全・安心のための「要塞都市」ですよ。講師は盛んに快適な都市だと言っていたが、あまり住みたくないですねぇ。
僕が住んでみたい都市はやっぱし京都かなぁ。家の近くにある公園で時々ジョギングしているのですが、大阪府京都府の境で、600メートルの周回の半分が京都なので、大阪と京都を行ったり来たりしていることになるんですがw。
人材派遣会社経由でシンガポール政府が発行する二年間の労働ビザをもらってバングラデシュから出稼ぎに来ていた元教師がいたが、家を売り、60万円の資金を作ってシンガポールまで来たのに今回の金融危機で仕事がない。一応、人材派遣会社は月7千円を彼に渡したが、とうとう仕事がなくて、三ヶ月後にシンガポールを出ざるを得なくなる。シンガポール政府の首相はあっけらかんと、外国人単純労働者は、雇用の調整弁で、シンガポールの国民を守るために致し方がないことだと明言する。不法就労者はいないのです。徹底して管理されている。フイリピンからも出稼ぎの女の人が来ているが定期的に妊娠チェックもやらされて、陽性反応があると国に帰されてしまう。
単純派遣外国人労働者達は、冷暖房のない倉庫に押し込められて寝泊まりする。1年働けば故国の10年分の稼ぎが出来るわけですよ。僕も東京時代、イラン人と一緒に仕事をしたことがあるけれど、残業大歓迎でめっちゃめっちゃに働いていましたねぇ。家族の写真は肌身離さず目一杯仕送りをしていました。
おしん」が大好きで、「アメリカ」が大嫌いだった。今のイラン人はどうなんだろう。