恐慌前夜/オレオレ詐欺

kuriyamakouji2009-02-18

隔月誌『オルタ』の1-2/’09が発売されました。
まっちゃんさんのところにもアップされていますが、こちらにもアップします。
今回の特集は、金融問題で、店頭を賑わしているお馴染みの経済誌でも総合誌でも言論誌でもない『オルタ』がオルタならではの切り口でどのように雑誌作りがなされているのか、非常に興味がありました。まだ、手元に届いたばかりのほやほやなので、読み切っていませんが、目次を紹介しておきます。しかし、この雑誌の記事が校了されて以降も益々、「PANIC IS COMING」は進行中で、先が見えない。やっぱし資本制社会はねずみ講なのかと小幡績さんではないけれど、奇妙にナットクしています。
そんな状況の中でもユニクロは業績を伸ばしている。なのに、ユニクロ梅田店に強盗と、一体どうなっているのとぼやいても仕方がないのに、オレオレ詐欺は相変わらず業績をのばし、様々な仕掛を開発しているみたいですね。
今晩のNHK「ためしてガッテン」で、脳科学による分析で色々な処方箋を紹介していたが、最も簡単で一番効果があるのは、ケイタイを持たない、ATMのカードを持たないでしょう。老母は両方とも持っていない。脳の扁桃体、前頭極は、「わかっているけれど」身体が反応してパニクルわけで、まあ、これも生きる身体的知恵でもあるわけで、一概に否定できない。でも、手元に自由に出来るカネがなければ大丈夫です。安心です。オレオレ詐欺も通り過ぎます。

特集 恐慌前夜
─世界はいかに再編されていくのか?
現在、私たちが直面する世界規模の経済収縮は、金融危機、大不況といった次元を超え、未曾有の恐慌(パニック)へと歩みを進めつつある。天文学的な額の国債発行も、いずれ行き詰まることは避けがたい。予想されるのは国債の引受先の「枯渇」であり、基軸通貨・米ドルの大幅な減価による資産急落もいよいよ現実味を帯びてきた。文字通り100年に一度、深刻で長期的な危機へと発展していくのかもしれない。
特集では、歴史的な構造変化と危機拡大の全貌を検証しながら、私たちの暮らしの足元で「いま起きてること」「これから起こること」を説き明かしていく。とりわけ日本の危機は深刻だ。暴風雨吹きすさぶなか、「対岸の火事」も炎はこちらに向かいつつある。他人事の運動では済まされない。今度こそ私たちの意思と責任が問われるだろう。
◆ ロングインタビュー 本山美彦(経済学者)
◆グローバル恐慌下の地球経済
    ─なぜいま、我々はここにいるのか 浜 矩子(エコノミスト
  ◆日常生活=運動
    ─三つの移行から 廣瀬 純(映画論)
  ◆金融危機オルタナティブ
    ─債務問題から国際連帯税まで 稲垣 豊(ATTAC Japan)
  ◆「お金」崩壊に突き進む世界経済  青木秀和(市民研究者、財政アナリスト)
  ◆出稼ぎ労働者の「暴動」と中国社会 小原江里香(中国研究)
  ◆食料価格高騰の顛末、そして経済不況 南アフリカ 津山直子(日本国際ボランティアセンター)
  ◆忍び寄る農業恐慌と企業参入 大野和興(農業ジャーナリスト)
特別記事
  ◆インタビュー ローカリゼーションの持続可能性
    ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ(言語学者
連載
  ◆もうたくさんだ! 鶴見 済(ライター)
  ◆不思議の国のフェミニズム(4) 五所純子(文筆業)
  ◆北京で考える 丸川哲史明治大学教員)
  ◆アシタノ アシアト 星川 淳(作家、グリーンピース・ジャパン
  ◆メディアから時代を読む 紙屋高雪(オタクコミュニスト
  ◆沖縄・見たことのない映像 東 琢磨(音楽評論)*短期連載
  ◆オンナたちのDiY フォン・イェン(映画監督)◇
  ◆ODA考現学 高橋清貴(日本国際ボランティアセンター)
  ◆エコ・ロジカル・ジャーニー 奥田みのり(ライター)
  ◆Around the World
    パレスチナ 早尾貴紀パレスチナ情報センター)
    ビルマ 秋元由紀(ビルマ情報ネットワーク)
    ハイチ 佐藤文則(フォトジャーナリスト)
    ベルギー 正法地弘子(在ベルギー)
オルタの本棚
  ◆BOOK+CINEMA+DVD
  ◆漫画連載 浜崎あゆ夫
  ◆グラフィック連載 成田圭祐(IRA

さて、これからゆっくり読むとしますか。正法地弘子さんがベルギーから『「フォルティス」破綻をめぐる混乱』という記事を書いている。これも楽しみ。