リサイクルのリサイクル

贈る物語 Wonder すこしふしぎの驚きをあなたに (光文社文庫)

贈る物語 Wonder すこしふしぎの驚きをあなたに (光文社文庫)

地元の図書館のリサイクルで頂戴した『贈る物語Wonder』、文庫ではなくて単行本です。
414頁の厚い本なので、かがり糸で綴じていないと、頻繁に貸出されているものは、糊だけでは強度に無理があるのでしょう。フィルム装丁されているから小口も天地も表紙もきれいなのに、ページがいまにもばらけそう。
だから、貸出頻度が高いのにリサイクル本になったのでしょう。
それでも収録されている短編を数編読みました。
川端康成の『傘』はやっぱいい。この短編は『掌の小説』の収載されているものですが、この新潮文庫もかって棚にあったのに、もうなくなっている。誰かにあげたんだと思う。又、読みたくなりました。
アンジェラ・アキの手紙について書きましたが、ジャック・フィニイの『愛の手紙』では、未来への君へ投函されるような青春ではなく、百年近く昔のお嬢さんに投函される幻想小説です。やりきれないね。
別の某図書館にリサイクル本として提供しよう。誰かが持って行くでしょう。ちゃんと糊付けして補強すれば大丈夫。