草なぎ剛/外骨という人がいた!

外骨という人がいた! (ちくま文庫)

外骨という人がいた! (ちくま文庫)

草なぎ剛の記者会見を見て、益々彼のことが好きになりました。
ところで、赤瀬川原平の『外骨という人がいた!』を読んだり、見たり(宮武外骨の滑稽新聞の記事が転写されているのですが、読むためには虫眼鏡が欠かせない。それで中途から滑稽新聞を読むのは断念)して、改めて宮武外骨のジャーナリズム魂に畏れ入ってしまいます。
しかし、かようなジャーナリズム魂の系譜はどこかの地点で切れてしまったのか。今回の草なぎ剛を巡るメディアの報道、コメントに相変わらずの全体の空気を読んだご都合主義を感じてしまう。
へそ曲がりな、徹底したパロディ、反権威、反権力に貫かれた滑稽新聞は明治の時代において八万部も売れたのに現在では、そんな辛口の風刺記事はお呼びではないのでしょうか。
宮武外骨は取り締まりをくらいながら、入獄もし4年間も滑稽新聞を発刊し続けたのです。メディア界には見習うべき先人達が沢山いますねぇ。当時、記者クラブ制度、再版維持制度なんてなかったのでしょう。地デジタル導入より大事な問題は特にマスメディアジャーナリストが第四の権力としての自覚と自己検証を常に行いながらコンテンツの制作に励む。シリアスでシニカルな視点のないベタでポピュリズム一辺倒なら、弱きを挫き強きを助くになってしまう。
赤瀬川原平の『外骨という人がいた!』は単行本は白水社ですが、ちくま文庫になっており、赤瀬川原平が外骨になりきった写真が表紙を飾っているが、この写真が草なぎ剛に似ている。ホント!
拡大された書影がこちらにあります。赤瀬川さんと草なぎ君の骨格が似ているんだんぁ。恐らく宮武外骨も似た骨格なのでしょう。
そんな連想から是枝裕和監督/草なぎ剛主演で宮武外骨の伝記映画を作って欲しいと思いました。彼の役者としての才能は素晴らしいものがある。地デジタル開局記念NHK特番で放映してもいい。そんな妄想ジャンプしましたよ。
ところで、僕がブックマークしているネットブロガー達はさすが傾聴べきコメントをしている。
勇気をもらいました - 猿゛虎゛日記(ざるどらにっき)
http://kazetabi.weblogs.jp/blog/2009/04/post-b75f.html
受難と反省 - Arisanのノート
小幡さんの警察に電話すべきではなく消防庁に電話して救急車を呼ぶべきではなかったかには笑いました。
そうだよねぇ。僕は輸尿管結石、目眩で二度救急車を自分で呼んだことがあるけれど、他人がやっぱ119に電話できないなぁ。
小幡績PhDの行動ファイナンス投資日記:草なぎ その3 呼ぶべきもの