エル・ライブラリー

今日の毎日新聞大阪版夕刊に「がんばる希少種」ー労働資料ーという記事で、エル・ライブラリーが紹介されていました。
働く人々の生の声を発掘し伝える旗振り役をスタッフのみなさんに頑張ってもらいたいです。

毎日新聞夕刊(2009/5/13)より後半部分を引用いたします。
大森顕浩さんの署名記事になっています。

そんな同館は現在、財政難にあえぐ。大阪府財政再建策で補助金が全額カットされ、年間予算3000万円が1000万円に激減。このため同館では、資料の貸し出しや時間外利用、コピー代のサービスなどの特典を付けたサポート会員制度を導入。会費の形で寄付を募る。今後もイベントの開催、労働組合史編さん事業の委託などで事業収入を増やす方針だ。
 同館は今後、産業史、経営史の資料も収集し、働く人の記録を幅広く保存公開したいという。万博記念公園大阪府吹田市)に建設構想があった「国立産業技術史博物館」のため公園内で保管されていた、機械類などの産業資料が今年3月、廃棄処分された際、同館で文献資料250箱以上を一時的に引き取った。この中からは、戦争中に労働者に交付された「国民労務手帳」の現物が大量に見つかり、また一つ稀少な資料となった。
 同館には50年代の労働組合が作ったガリ版の文集や同人誌もある。「ボーナスを2カ月取るまではストでもする」といった組合への要望や職場の悩みなど、生の声がつづられている。
 「名もない人が残した資料は価値がある。文章で書いたことで当時の働く人々の声が生き生きと分かる。資料を図書館が残さなかったら、こうしたことがなかったことになる。1000年たっても昔のことが分かるように、今の私たちが残していかないと。組合OBの方々も同じ思いで資料を寄贈してくれたのだから」。谷合館長は自らの使命感を静かに語った。【大森顕浩】

エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)

大阪社会労働運動史〈第8巻〉転換期

大阪社会労働運動史〈第8巻〉転換期

『大阪社会労働運動史』は既刊が8巻まで揃っていますが、刊行予定が遅れている第9巻の編纂も大詰めを迎えて連日、印刷ゲラの校正に追われています。とのことですので、9巻が刊行された時、本屋さんで、働く人々のブックフェアを例えば『フリターズフリー』のようなインディペンデントな雑誌なんかと連携してやって欲しいねぇ。ブックリストも結構揃うと思う。
過日、ジュンク堂大阪本店で栗田隆子さんたちを講師にして『フリターズフリー』のトークイベントが開かれましたが、街に出ることは大事だと思う。
労働にとって「女性」とは何か(1) - 葉っぱのBlog「終わりある日常」
労働にとって「女性」とは何か(2) - 葉っぱのBlog「終わりある日常」
労働にとって「女性」とは何か(3) - 葉っぱのBlog「終わりある日常」
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フリーターズフリー vol.2 (2)

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