裁判員制度が始まったけれど

裁判官Who’s Who (東京地裁・高裁編)裁判官Who’s Who (首都圏編)
http://mainichi.jp/area/fukui/news/20090522ddlk18040565000c.html
裁判員制度がスタートしたけれど、かって僕はbk1の投稿レビューで『裁判官Who’s Who Who’s Who 東京地裁・高裁編』について、現在、司法制度改革が「取りまとめ」られているが、どんな法廷でも傍聴人達がつめかける状況があれば、制度をいじくらなくとも司法は変わる。小法廷で傍聴人一人で、判事と正面に対峙して、検事、弁護士、被告、証人の言葉を聴いていると、判事がこちらを意識しているのがひしひしと伝わる。と書いたが
裁判の傍聴は家族揃って日常生活の一部として「社会を知る」には、もっとも安価で教育効果がありますよ。テレビや映画よりは生のドラマが繰り広げられ、予想と違って退屈しない。
せっかく、裁判員制度が始まったのだから、一度も傍聴の経験のない方は、近くの地裁にお邪魔して小法廷を覗いて見るといいと思います。
傍聴人が自分一人で裁判官と目があってお互いに何とも言えない気分になるかもしれないが、それも又、楽しいものです。2002/08/18にアップしたもので、もう7年前になるんですね。

金がない時、芝居、映画を見る代わりに、東京地裁の裁判の傍聴に行ったものである。第一回の冒頭陳述なら、その緊張感ある舞台に引き込まれること間違いない。マスコミを騒がす事件でない限り、傍聴人は関係者を除けば、あなただけかもしれない。しかし、どこにもマニアはいるもので日参している傍聴マニアがいる。彼等はどの裁判官の法廷が「オモロイ」か互いに情報交換している。この本はそんな彼等にとって強い味方である。顔イラスト入りで担当した事件、寸評等、良く調査している。法曹界で話題を呼んでいるらしい。かような本に珍しく、すぐに増刷されている。残念なことに私は関西に引越ししてしまった。大阪地裁編を続刊してもらいたい。ただ、裁判官は人事異動が激しい。少なくとも、3年単位で情報を更新して欲しい。かって30年位前、司法修習生の判事志望の任官拒否が青法協会員脱会の踏絵として、利用されたのではないかとマスコミに取りざたされたが、今や青法協なる言葉を知る人も少ないであろう。政治と法とは峻別されなくてはならぬが、「物と言葉」の関係に似て現場の法廷では生々しい実存に触れる事が出来、ある意味で究極の舞台劇が見れる。現在、司法制度改革が「取りまとめ」られているが、どんな法廷でも傍聴人達がつめかける状況があれば、制度をいじくらなくとも司法は変わる。小法廷で傍聴人一人で、判事と正面に対峙して、検事、弁護士、被告、証人の言葉を聴いていると、判事がこちらを意識しているのがひしひしと伝わる。
 こんな企画出版は大歓迎である。かって、同じようなコンセプトで四谷ラウンドが「国会議員の公約と行動」を1997年に出版したが、その後はどうなったか。このような情報は別に出版物でなくとも、インターネット上に発信するに適しているかもしれない。とにかくかような本(情報)は継続が命である。ーhttp://www.bk1.jp/review/0000125942ーより