何かの間違いか、早過ぎる!「ほうほう」

先ほど、村上春樹の『1Q84』のレビューを投稿したばかりなのに、
もう公開されている。bk1のトップページの新着書評は早くても昨日の日付(12日)なのに、
僕のヤツが商品リストの書評ページにアップされている。
一日早いお披露目だけど、本来隠されたコンテンツでしょう。
http://www.bk1.jp/review/476467
だから、誰も投票していない。まるで、ふたつの月みたい。〇〇。*1

「ドウタはいつめをさます」と少女は尋ねる。/「二日後、あるいは三日後」とテノールが言う。
/「そのどちらか」と小さな声のリトル・ピープルが言う。/「ドウタの面倒をよくみるように」とバリトンが言う。「キミのドウタなのだから」/「マザの世話なしにドウタは完全ではない。長く生きることはむずかしくなる」と甲高い声が言う。/「ドウタを失えばマザは心の影をなくすることになる」とテノールが言う。/「こころの影をなくしたマザはどうなる」と少女は尋ねる。/彼らは互いに顔を見合わせる。誰もその問いには答えない。/「ドウタが目覚めたときには、空の月が二つになる」としゃがれ声が言う。/「二つの月が心の影を映す」とバリトンが言う。/「つきがふたつになる」と少女は自動的に言葉を繰り返す。/「それがしるしだぞ。空をよく注意して見てるがいい」と小さな声がこっそりと言う。/「注意して空を見る」と小さな声が念を押す。「月の数をかぞえる」/「ほうほう」とはやし役がはやす。/「ほうほう」と残りの六人が声を合わせる。(book2 p412~3)

*1:誰かが処女雪を踏みましたね。清い一票をありがとう!