図書カード/ポイントゲット/サイン会

村上春樹『1Q84』をどう読むか

村上春樹『1Q84』をどう読むか

昨夜、磯崎憲一郎氏の『眼と太陽』でbk1拙レビューで3000ポイントもらいましたが、
http://www.bk1.jp/review/0000476556
磯崎さんに怒られそうなレビューだなぁ、僕の読書の方法は勝手な読みをしてしまう不埒なところがある。
前のエントリーで紹介しましたが、保坂和志&がぶんHPに2003年度にアップされた「いそけん/『メキシコ』」をメルマガ公開しているのですが、彼はそのメルマガでこんなことを書いていました。

僕が考える小説というものは、読み手の側に委ねられるものではなく、作者の側に思いきり引き寄せるべきものであり、引き寄せて、引き寄せて、ついには作者(自分)をも突き抜けてしまったその向こう側で、どれだけ「経験それ自体」に迫ることができるか?保坂さんの言う「リアリティ」に迫ることができるか?そこが小説を面白くする鍵だと思っています。

成る程と思います。磯崎さんの磁場に拉致されて、拉致されるけれど、磯崎さん自身も見えない何かに拉致されて、リアルなものが立ち上がる時、歴史を越えた時間が宙(そら)に浮遊し乱舞する。そんな時間を描くということでしょう。

終の住処

終の住処

ところで、夕食材を買いに出かけたショッピングモール内の本屋で『終の住処』(新潮社)が入荷していて、20冊ほど平積みされていました。その壁面に緊急出版ということで、村上春樹「『1Q84』をどう読むか」がフェース陳列されていたので、思わず手に取ったら、オモロイ。まず、武田徹、平井玄のレビューを読んだが、目次を見ると、佐々木中佐々木敦、齋藤環、内田樹加藤典洋栗原裕一郎、清水良典、島田裕巳川村湊五十嵐太郎など、読んで見たいレビューが目白押しなので、偶々3000円の図書カードを持っていたので衝動買いしました。磯崎さんの『終の住処』は文芸誌で読んでいるのですが、『ペナント』という書き下ろし作品が収録されているので、こちらも購入しました。
帰ってメールをチェックしたらbk1から3000円ポイントオススメ書評掲載の案内があったわけです。グッドタイミング!
しかし、プロのみなさんの書評は村上春樹を素材にこんなにも多彩な芸を発揮出来るんだとあらためて思いました。
ただ、僕に言えることは、book3、4と有無を言わさない村上春樹という作家の磁場に引き寄せて、ついには村上春樹をも突き抜けてその向こう側に突き抜けてしまう力業をしめしてもらいたいと思いました。 続編を期待しますよ。book2で終わってしまうと、僕も益々勝手な読みをしてみたくなる。
そうそう、紀伊国屋新宿本店で8月5日(土)18:30〜19:30まで、磯崎さんのサイン会があります。9階の特設会場です。

参加方法:◎紀伊國屋書店新宿本店1階文学カウンターにて、『終の住処』(新潮社、税込1,260円)をお買い上げの先着150名様に整理券を配布いたします(お電話でのご予約は整理券に余裕があった場合のみ7月25日(土)10:00よりお受けいたします。 イベント当日までに書籍をご購入の上、整理券をお受け取りください)。
◎整理券の配布はお一人様につき1枚までとさせていただきます。
◎色紙や既刊本などへのサインはお受けいたしかねますので、あらかじめご了承ください。 ■お問合せ 03-3354-0131(10:00〜21:00)

とのことです。拙レビューで3000ポイントもらったお詫びに広報しました。m(__)m

眼と太陽

眼と太陽