始めて買ったLPアルバム

マイミクさんで昨日と今日と誕生日を迎えた人がいるのです。性別も年齢の違うけれど、
おめでとう!
ブルースエット『ブルースエット/カーティス・フラー』(1959年5月21日NYC録音)は僕が半世紀前に最初に買ったアルバムでした。↓の動画を贈ります♪
1960年代、大阪の阪急東通りのジャズ喫茶店『Check』に始めて行ってカルチャーショックを受けたことを思い出す。最初の出会いは♪「blues ette」だったのです。
でも、いまだに定番でこのアルバムはランキングしているでしょう。
僕のブログのアーカイブで検索すると、安藤忠雄が月刊「太陽」にチェック時代のことをエッセイに書いていました。あれから50年かぁ。
1993年のM.FUJIライブの動画がありました。日野皓正が吹いている。そうか、日野も同年かぁ、そりゃあ、娘さんも大きいはず。おじいさん。

付録:マイミクさんの記事よりコピペ
【Fats Navarro - The Things We Did Last Summe】
http://www.youtube.com/watch?v=DdSHinRujVY

40年代〜50年代ジャズ・トランペッターはどいつもこいつもどうしてこうも短命なのか。
マイルスがその早すぎる死を心底悼んで自伝にも書いている幻の名トランペッター。
こんな風にラッパを吹いてみたい。
ナヴァロの場合は麻薬が命取りだった。
ジャズ・ミュージシャンがどいつもこいつも麻薬漬けだった時代だ。
マイルスの場合は、ヨーロッパの長期ツアーの際に親しくなったパリの女優・ジュリエット・グレコとの失恋が大きな傷となり、それが麻薬依存に結びついてしまった。大衆に称賛されサルトルグレコというすばらしい理解者を得たパリから、人種差別が相変わらずひどいアメリカの現実が見えてしまった失望も大きかった。フランスから帰らなければならなかった日の、マイルスとバンドのメンバーの意気消沈ぶりは自伝に明らか。
それでも、マイルスは家族のサポートを得てぎりぎり立ち直ったわけだけれど・・・これは一度麻薬に嵌ってしまった人間としては、例外的にラッキーなことだったのかもしれない。マイルスの父親はあえて監獄にマイルスを送り込んでまで更正させようとした。ナヴァロには―あるいはホリデイなど多くのアーティストには―そこまでしてくれる理解者がいなかった。これも「溜め」ということなんだろうか・・・。

Bud Powell - All The Things You Are】
http://www.youtube.com/watch?v=V0VeXdEa5GI#t=1m18s

ちょっと前置きというか、ドイツ語でのMCが長いから演奏の手前からスタート。"All The Things You Are"には色々な人の名演があるし、素晴らしい曲だけれど、僕はこれが一番好き。
コールマン・ホーキンスの吹くフレーズには一つのハズレもない。
スモーキーに歌うように吹き切っている。およそサックスを吹く人間でこの彼の演奏に嫉妬しない人間はいないのでは? バド・パウエルのソロには絶頂期の不安定な輝きはないが、代わりに安定感と円熟味がある。彼の晩年の名演。

【Art blakey's Jazz Messengers - Dat Dere】
http://www.youtube.com/watch?v=EfGDTGBHM9M

リー・モーガン(tp) ウェイン・ショーター(ts) ジミー・メリット(b) ボビー・ティモンズ(p) アート・ブレイキー(ds)
これまた錚々たるメンバー。「ここや、ここが見せ場やでえ!」とブレイキーが煽る煽る。
シンバルの音が実にまとまっていて、厚みがある。
この曲を書いたボビー・ティモンズは天才だ。この曲の後半、5分くらいからの彼のソロが本当に素晴らしい。ブルースのエッセンスが詰まっている。
モーガンも既に堂々たる押し出し。ブレイキーが息子のように可愛がったというが、見事なまでにフリョー街道一直線、とんだドラ息子(笑)。だけど、とにかく華のあるラッパ吹き。むかしはこんな具合に、長期間一緒にプレイしてあちこち回っているうちにどんどんアーティストが育っていったそうだ。
今はどちらかというと、みんなまずは学校で習うんだろうけれど、かつてのジャズ・メッセンジャーズはまさしくジャズ界のアイビー・リーグだったんじゃないかな。フレディ・ハバードキース・ジャレットシダー・ウォルトン、マルサリス兄弟・・・彼らもここから巣立っていったんだよな。みんな不良だし、ワルくないと落第だけど(笑)。

【Art Blakey Quintet - Split Kick】
http://www.youtube.com/watch?v=hlMIqZx4Eq4

ルー・ドナルドソン(ts)クリフォード・ブラウン(tp) ホレス・シルバー(p)カーリー・ラッセル(b) アート・ブレイキー(ds)
全員が4番打者。ヨミウリ巨人軍状態なのだけれどよく全体としてまとまってる。
ブレイキーのドラミングが煽りに煽って、各ソロがそれに触発されて光るフレーズを連発。
後に行けば行くほど熱を増し、クリフォード・ブラウンのソロの終わり目からホレス・シルバーのソロのあたりでピークが来る。
血湧き肉踊る熱血ジャズ巨編。ナイアガラの滝にたとえられた、本能を揺さぶるドラムの爆流。
コタエラレマヘンナー。
「ジャズとは体を揺すりながら聴くものではなかったか」と書いた山田詠美はただしい。

McCoy Tyner - Fly With The Wind】
http://www.youtube.com/watch?v=NXVnXVuj4Ps
【East Of The Sun And West Of The Moon:Kenny Barron / Stan Getz
http://www.youtube.com/watch?v=qv8rbcVl3t0
Joe Sample "Midnight And Mist" 1979】
http://www.youtube.com/watch?v=5hbHiHziOmI