「ジャパニーズブックダム」とは?

大阪社会労働運動史〈第8巻〉転換期

大阪社会労働運動史〈第8巻〉転換期

もう時期、第9巻の発刊が近づいています
「知ったかぶり週報さん」経由で、ポット出版沢辺均氏の「ジャパニーズブックダム」構想を読んだのですが、

じゃあ、Googleブック検索にまかせるのではなく、なぜ「ジャパニーズブックダム」を作りたいのか。
Googleの取組みは歓迎ですが、心配が二つあります。
一つは、Google一つしかないことです。ちょっと独占度が高すぎる。
(正確にはアマゾンにも「なか見検索」がありますけど、ちょっとこと部分ははしょります)
それに、フランス国立図書館とも契約するかもってニュースも流れたし、アメリカ議会図書館も来年アタマにはタッグを組むだろう、って見る人もいる。集中し過ぎだと思うのです。
二つ目に、Googleとの交渉、日本の出版社としてはとても難しいと思う。
Googleが今、対応しようとしてるのは英語圏の出版社+著作権者。
それらとうまく話をまとめられれば、日本その他はくっついて来るでしょ、的なムードを感じるんです。
日本語全文検索を作って、そこで独自にこのサービスを始めることで、そこで合意して作る基準をもって、Googleに迫れるのではないだろうか?
と思うのです。(ジャパニーズブックダムの夢 | ポット出版より)

例えば、(財)大阪社会運動協会が二十年間以上も発刊し続けている『大阪社会労働運動史』は現在、第九巻の発刊が近づいているのですが、資料館である「エルライブラリー」には既刊本が保管されている。一巻の厚さは小熊英二の『1968』、『民主と愛国』、大澤真幸の『ナショナリズムの由来』より厚い大部な本で膨大な資料がつまっている。
「ジュパニーズブックダム」によって全文から必要な言葉なり文章なりをコピペ引用できないように画像表示したり、(僕では、技術的なことはわからないが、例えば、カラオケ用に歌詞を検索するとネットで表示されるけれど、印刷できないようになっている。手書きで書き写すしかない)
とにかく必要な資料がネットでヒットするようなシステム構築はあくまで「知の共有」と言ったたいそうなものではなく販促につながると思うのです。
一番、困難な問題は著作権でしょう。グーグルのやり方を先行例として日本語独自の「ジャパニーズブックダム」の構想が実現出来るといいですね。