記者クラブ開放問題

「官僚の記者会見、原則禁止…官邸が省庁に通知」が出たらしいけれど、肝心の記者クラブ廃止の問題はどうなったんだろう。昨日の鳩山新政権の記者会見で僕が一番関心を持ったのは、記者クラブに所属ジャーナリストがどのような質問をするのか、目を凝らしていたのですが、質問者に神保哲生上杉隆も登場していなかったですね。それとも僕は見逃したのでしょうか?この歴史的一日なので、間違いなく登場すべきだと思ったのです。
僕の地元選挙区で当選した平野博文さん、どうなっているのですか?ちゃんとマニフェストに宣言していましたよね。事務次官会議の廃止は最大限評価をしますよ。でも、官僚より第四の権力たるマスコミの方がやっかいなのでしょうか。やっかいならやっかいなりの戦略があるはず。もっとネットジャーナリズムに関してアンテナを拡げて欲しいと思います。平野さんは僕よりお若いのですから、果敢に行動して欲しい。地元選出議員としてエールを送りますよ。
(1)http://diamond.jp/series/uesugi/10092/
(2)http://diamond.jp/series/uesugi/10092/?page=2
(3)http://diamond.jp/series/uesugi/10092/?page=3
マスメディアが記者クラブを独占しているなど、取材に関して既得権益者として様々なアドバンテージを得ていることを認識して、安易に説教じみたコメントをするのではなく、通信社のように禁欲的に情報の提示に徹して、むしろ、ネット論壇を育てるような開かれた方向性が欲しいとマル激トーク・オン・ディマンド 第394回(2008年10月18日) で「炎上したっていいじゃないか」伊地知晋一・武田徹宮台真司の鼎談で三者ともおっしゃっていたが頷くところがありました。
当然、記者クラブを開放すると色んな差し障りがあるとは思う。でも、総理の言う国民主権の政治を実現するためには面倒でもやらなくてはならない最優先の一つなのです。今回の選挙で投票した僕の一票の判断基準に「記者クラブ廃止」がありました。
そう言えばジャーナリストの武田徹」さんも、ず〜とこの問題意識を持続していましたねぇ。「2003年7/19〜7/30」の期間限定で 『武田徹WEBサイト』掲示板を利用して、「ネットジャーナリズムはジャーナリズムをいかに変えたか」というテーマーでやりとりしました。外野席の僕自身も書き込んでいましたが、当時、朝日新聞を辞めたばかりの烏賀陽さんも書き込んでいました。あれから六年以上、経ったのですが、一体、事態は良き方向に向かっているのかどうか、その当時、どのようなことを考えていたのか、又、みなさんの関心事、問題点は何だったのか、それらを検証する意味で武田徹さんのLOG集の一部が僕のブログにありましたので、参照として貼り付けて置きます。

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参照:http://www.miyadai.com/index.php?itemid=781
「民主党の重大な「公約破り」はじまる 許すまじ!」
http://d.hatena.ne.jp/gatonews/20090916/1253118523
一つの風穴として総務省で「記者クラブ開放問題」に関するパブリックコメントを募集すればいいねぇ。原口大臣も関心があるんじゃあないですか?
★日経オンラインで鳩山内閣早くも公約違反? 隠れた官僚支配の温床壊せず井上理(日経ビジネスオンライン記者)の記事がアップされている。当たり前のことを書いているのですが、どうして大新聞の紙媒体でかような記事を読むことが出来ないのか、「信頼性」の問題ですよ。
「官僚制の中に記者クラブが組み込まれている」なら由々しき問題で官僚改革と記者クラブ開放はリンクしているんだ。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20090916/204933/
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20090916/204933/?P=2
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20090916/204933/?P=3

上杉氏は、閉ざされた会見は、官僚支配の温床という弊害を生むだけではなく、国民の「知る権利」を毀損していると続ける。
 「国民の知る権利、情報公開の見地からいっても、より多くの記者、あらゆる価値観を持った人が質問の機会を持ち、権力側に問う方が、情報が出てくるわけです。多様化した質問が出れば、それだけ権力の思惑、あるいは隠そうとしていることを知るチャンスが増える。それを、役人は記者クラブを利用して防いでいるわけです」
確かに、風穴は空いた。日本雑誌協会の渡辺氏によると、「記憶の限り、雑誌記者が首相の就任会見に入ったことはないと思う」。今回は、結果として、朝日新聞社から、アエラ週刊朝日、新潮社から週刊新潮の記者が入った。だが、質問は禁じられた。渡辺氏は語る。
 「今回は、フリーの記者から見れば、雑誌記者会が特権を利用したことになるし、国会記者証という制限や、質問禁止という障壁も残った。これから本当にオープンな会見を求めて、ちゃんと交渉をしていきたい。これからです」
 現時点で「公約違反」だと断じるのは早計かも知れない。が、このまま来年の参院選まで事情が変わらないのであれば、それは1つの裏切りを国民の前でしたことになる。

ちゃんと経過観察をして追跡したいと思います。
まあ、小幡さんが書いているように蓮舫ファンの僕は《技術的にいえば、ペリーノ報道官に対抗して、蓮舫報道官を迎えることが必要なぐらいか。》には大賛成です。
追記:民主党の記者会見における公約違反に至る合理的判断を想像する - 数学屋のメガネ