医療費の謎/抗癌剤点滴通院

(1)4日入院して抗癌剤点滴した時の自己3割負担額:37310円
(2)本日通院抗癌剤点滴した(約2時間)時の自己3割負担額:45900円
素人考えでは同じ抗癌剤を使用しながら、何故、入院4日もあって、(1)の方が(2)より請求金額が少ないのか、はてな?になりますよね。
その「謎々の心」は(1)にあっては、国民健康保険限度額適用・標準負担額減額認定証が入院の場合、発行されて、入院時に窓口に前もって提出すれば、減額されるわけです。約3万円減額されている。
(2)の場合は入院でないからそんな優しい認定がないわけです。勿論、月に多分自己負担額が7万円超えることになれば、自己申告による高額医療の還付金が3ヶ月後にある。ここず〜と、高額医療の還付金をもらったことがありません。
月単位ですから、自己負担額が5,6万円では届かないのです。
(A)抗癌剤点滴の時も入院=もしもの時も安心・安全でおまけに自己負担額も少ない
(B)副作用入院=抗癌剤の負担額の1/10の金額で一週間入院出来る。
従来は、(B)の副作用入院は原則なく通院体制だったのです。その替わり、(A)は通院ではなく入院点滴の体制を敷いていた。結局システムは3つに集約される。
抗癌剤点滴も副作用ケアも入院
抗癌剤点滴入院/副作用ケア通院
★副作用ケア入院/抗癌剤点滴通院
今回は★のシステムになるわけで、これからも病院側の方針になりそう。
行政側のコストパフォーマンスからも言えばこの方式がベターではないか。
僕としてはコスト面でむしろ入院したほうが有利なら、それどころか、入院による手厚いケアが期待も出来る。◆の両方とも入院が一番ベストだと思う。
病院側のコストパフォーマンスの点で言えば■の組合せですねぇ。合理性もある。従来病院側が採用していた基本のシステムです。
そういうことを点滴しながら頭の整理をしたわけでは勿論なくて、
初体験の通院による抗癌剤点滴は予想以上に快適でした。リクライニング・シートにもたれての点滴でDVDのサービスもあってヘッドホーンで視聴できます。
約2時間強の点滴なので、ちょうどいい。
僕は予定通り、大江健三郎の『水死』を読むことが出来ました。
でも、耳栓がわりに端末で音楽を聴く用意を次回はするとバッチリだなぁ。
そして、点滴が始まった。袋を見ると、何と!
タキソテール(ドセタキセル)70mg/m2の抗癌剤投与なのに、70mgではなくて、125mgの大量投与。
始まる前に血圧も通常より高かった。一気に不安が高じる。
看護士にどうして処方箋にはタキソテール70mgとあるのになんで125mgなの?体表面積に比例して容量されているんではないでしょうか?
担当医に訊いたわけではないからなんとも確証がないけれどナットクは致しました。
大きい人(太った人)には抗癌剤の量も、5割、8割増ということなんでしょう。小さな人で60mgの投与の人もいるし、その倍以上の僕のような患者もいる。ちなみに75,7kgの僕の体表面積は1,781なのです。
どちらにしろ、125mgの大量なので45900円の高価な自己負担額になったのでしょう。やっぱ痩せる努力をしなくてはならないですねぇ。
でも、採血検査情報を見ると、メタボ項目は益々ヤバクなっているが、抗癌剤はバッチリ効いている。前回PSA数値が25に上昇していたのに、今回は18に下がっている。スキンヘッドにはなったけれど、抗癌剤は立派に仕事をしていました。再発癌はサバイバルで生き残った手強い進化した癌ですが、タキソテールは見事に戦っている。頑張って下さい。