多剤耐性菌

医療環境における多剤耐性菌管理のためのCDCガイドライン〈2006〉
NHKクローズアップ現代の特集で「多剤耐性菌」について視聴する。
知れば知るほど、抗生物質と病原菌の戦いは病原菌の方が一歩先んじている気がする。帝京大学附属病院での病原菌に対しての抗生物質の効き方の率の推移をデータにとっていたのを番組で紹介していたが、年を追って段々と抗生物質の効きが悪くなってゆくのが一目瞭然。
でも、製薬会社は抗生物質の新薬開発には二の足を踏んでいる。
膨大な開発費がかかるにもかかわらず、結果が出ない。某製薬会社では、直近の新薬の発見が1991年3月12日と約19年前なのです。
抗生物質の開発が遅れているにもかかわらず、アシネトバクター、最強耐性菌と言われてるNDM-1といい、耐性率が大幅にアップしているわけです。
対抗として、病院側は従来の「抗生物質」を安易に使わないで上手に効果的に使用しなくてはならない。だけど、感染制御医の専門医は全国で2,3千人必要だとされているが、実際には千人ほどしかいないと言うことです。
現在、問題になっている多剤耐性菌は腸の中で熟成、育ち、進化して排出されて、街の中へと拡がる。
まあ、ぼく達に出来ることは、手洗い励行ですか。明日は4回目の抗がん剤点滴です。うがい、てあらいを日に何回となくやるって、面倒ですねぇ。