もう一度放射線をあてる?

前立腺ガン治療革命 (小学館101新書)

前立腺ガン治療革命 (小学館101新書)

再発って言うけれど藤野邦夫の『前立腺ガン治療革命』によると(212頁)前立腺ガンの再発には生化学的再発(PSA)と画像診断や触診で再発が確認された臨床的再発とあり、僕の場合の現状は「PSA再発」理解していい。となると《PSAで確認された生化学的再発では、救済を意味する「サルベージ」という放射線治療(外照射)という放射線治療が行われる。これは前立腺にさまざまな角度から、もういちど放射線をあててガンをやっつけようとする治療法であり、再発した前立腺ガンでは根治を期待できるただひとつの治療法となっている。》だけど、もう一度?って言っても僕の場合は勝算の可能性は低いとは思う。十年以上前と言ってもメイン治療として本格的に放射線治療をしたわけで再度同じところを照射するリスクは高いとは思う。少なくともQOLはズタズタになるでしょう。それ以前に主治医そのものが放射線を同じ部位に又あてる、♪───O(≧∇≦)O────♪怖い攻撃的治療を選択しないという抑制が働いているということもある。僕自身ダイレクトに先生に聞いていない。
「やる?」って頷かれても困るわけです。(汗)
一度研修医の女の子に放射線を「二度あてる」ことについて質問したことがありましたが、大学で教わったことは放射線治療は同じ部位では一度切りだと言うことでした。でも現在進行中の原発放射線放射性物質などの報道を聞くにつれあまりにもわからないことが多過ぎる。だから、思い切って「自己責任」でサルベージにチャ
レンジしてもいいかもしれないが、医師と患者が確固たる強い意志
が必要とされるでしょうねぇ。

ところで「再燃」という言葉もよくつかわれていますが、本書によると《ホルモン療法が効かなくなって、のこったガンが増殖に転じることを「再燃」と呼んでいる。》
僕の場合は「再発と再燃」の合体 なわけだ。のこったガンを抗がん剤でやっつけようとするわけですが近藤誠 の文藝春秋二月号の特集記事を読むにつれ「抗がん剤に対して」疑心暗鬼になりますねぇ。イレッサ訴訟の判決が出ましたが、だからと言って再燃、再発ガンに対して抗がん剤にかわるべき治療があるのであろうか?
近藤誠さんの言うように「何にもしない」選択も賢明かもしれないが、この選択も勇気がいる。
それで免疫力アップというマジックキーワードでさまざまな代替医療にアクセスすることになるわけで、これもいた仕方ないことでしょう。