末梢神経障害

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抗がん剤の副作用と思われる足・掌の痺れが気になってムクミキュアストッキングを履いてみたりして、多少なりともムクミに関してはましになった。ただ、痺れは相変わらず。
そんな疑問があって久しぶりに地元の本屋を覗いたら『NursingMook』のムックシリーズの62巻、大阪府立大学看護学部がん看護専門看護師田中登美編集の『外来がん化学療法 基礎知識・レジメン・チーム医療』をみつけました。よく売れているらしく専門棚にフェース陳列されていました。
臨床の現場において看護師の実践の手引きとして編集されたものなので患者として読むには難しいところもありますが、看護師だけではなく患者も購入しているんだろうなぁと思われる優れた編集本です。
末梢神経障害はチャプター⑻に掲載。
◆発現のメカニズムは主に神経細胞の軸索変性や直接障害と考えられている。
◆末梢神経障害の予防法や治療薬は確立されていない。
◆症状の悪化を予防するためには早期発見が重要であり、問診により症状を把握することが大切である。

僕は遠慮しないですぐに痺れ申告をしたのですが、対処方法がないと言われると困ってしまう。ただ僕の場合は抗がん剤点滴を半年間、休止をもらったので身体の自然治癒力で徐々に改善されるかもしれない。ただ又、点滴が再開されると症状が起こる可能性が大である。

◆末梢神経症状の対処法
僕が点滴しているタキソテールではなくタキソールについての対処法の掲載があります。
《●タキソールの場合、薬物療法ビタミンB12メチコバール)*1漢方薬(牛車腎気丸)の投与、温罨法や四肢末梢の運動によって抹消循環が改善され、症状が軽減する場合もある。●疼痛がある場合は、NSAIDsなどの鎮痛薬で症状緩和が望める。●抹消神経症状が進むと、熱いものを入れた器を落す、包丁で手を切る、低温火傷、転倒など日常生活にも支障をきたすことがあるため注意するよう指導する。》
なるほど、タキソテールの場合でもほぼ同じ対処法でしょう。
支障が出た場合、投薬量減量や治療中止などが行われることがあり、それにより病状が進むのではないかと患者の不安につながる。症状を報告しないケースもあるため気持ちを表出できるようにサポートする。とあるが、どんどんなんでも申告した方がいいと思う。抗がん剤を点滴しないことも効果的な処方の一つなんだから。

*1:アリナミンEXを処方始める。一日3錠服用。効果のほどは1ヶ月継続でわかるでしょう。