猫の一念

猫の一年

猫の一年

金井美恵子の『猫の一年』を読む。
主にサッカーの話題に終始しているのですが、
《私が苛立つのはメディアの中で肥大したイメージで商売しようと》する関係者達に対するカナイさんの怒りは相変わらずエネルギシュで的を捉えた批評眼には脱帽です。
痛い料理で捌かれた男達も腑に落ちるところがあったのではないですか。まあ、カナイさんの皮肉にたじろぐほどの自己相対化の視点からほど遠い自己愛に満ちた男達だから全然堪えないとは思うけどねぇ。
お姉さんの久美子の装画がバッチリ決まっている。