私たちはこうして「原発大国」を選んだ

正力松太郎と影武者たちの一世紀 巨怪伝 上 (文春文庫)正力松太郎と影武者たちの一世紀 巨怪伝 下 (文春文庫)核時代の想像力 (新潮選書)プルトニウムファイル〈上〉プルトニウムファイル〈下〉
 先日から地元のモール街にある本屋で「まだ入荷しないの?」ってプッシュしていたがやっと入荷。さっそく購入。

 原子力発電のような先端科学は歴史的に安全性が実証されているわけではない。だから潜在的なリスクが常につきまといます。核エネルギーをどう受け入れるか、あるいは拒否するかは、不確定な未来を選ぶという点において最終的に「賭け」にならざるをえない。そのときに大切なのは、できるだけ多くの情報をもとに、可能なところまでは科学的な確定性の領域に踏みとどまってから決断を下すこと。野球のピッチャーになぞらえると、ボールを早々に放つのではなく、ギリギリのところまで我慢してボールを指に引っかけながら手放すことで、自分自身をより正確にコントロールする。なるべく多くの確実性をもとに「賭け」に臨む態度が必要です。(p9)

 武田さんの立ち位置に僕はシンクロする。