女ざかり

女ざかり (文春文庫)あの頃映画 「女ざかり」 [DVD]全訳 源氏物語 一 新装版 (角川文庫)細雪 (中公文庫)女ざかり 上―ある女の回想持ち重りする薔薇の花
本棚にあったリサイクル本、丸谷才一の『女ざかり』を読む。とてもバブリーでエロティックでこの時代にそぐわないどこの世界?とも思わぬでもないが、『源氏物語』がいまだに映画化され、谷崎潤一郎の『細雪』好きの僕にとって、とても楽しい読書になった。
丸谷才一は職人作家ですよ。「女ざかり」と言えばサルトルボーヴォワールの映画も上映されているが、サルトル光源氏に模すのはあまりにも荒唐無稽でしょうか?でも、丸谷才一の物語世界なら可能の気がする。その前に新刊も読みたくなった。
ホンマにオモロイもんなぁ。読書で遊べる。

ところでそんな世界を中和する注射のオマケです。

年末から元旦にかけて読んだ堀江敏幸の『ゼラニウム』の短編「ゼラニウム」で老女が登場するのですが、「私」が住むパリのアパルトメントで排水管がつまり業者がやって来て尿道カテーテルのような道具で排水管をたどって行ってつまりの原因の「ハムスター」のような「白いもの」を引っかけ、取り出す。それからミステリアスにキーワードは「若い女性」ということで犯人捜しが始まるわけですが、そもそもこのアパルトメントには女の人は「老女」しかいない。ゼラニウムが綺かに香る。
現在、僕も失禁パンツが手放されないが念には念を入れて尿パットも装填したがモール街のトイレで立ち上がった時、白いハムスターのような尿パットが落っこちて水に浮かんだ。レバーを押してみる。流れない。さて、困った。
あのパリの老女は「女の証」として無理やり流したんだなぁ、そして水浸しの騒動。爺は摘んで処理しましたw。