経過観察

体調は随分良くなったがなかなか空咳が止まらない。
担当医はもう一日入院してもいいとは言ってくれた
火曜日に退院したのは正解だったと思う。
自宅では耳の遠い老母と同居なのでいくら一晩中咳をしても
他の人の安眠を妨げないで思い切り咳が出来る。
病院の大部屋で困ったのは周りの人に迷惑をかけるという心労です。
鼾なら本人の意識がないけれど咳は意識がある。
気にしてなんとか咳の回数を減らそうと工夫してもうまくゆかない。
結局気にすれば咳の頻度が高くなると言った悪循環に陥って
一晩中眠れない散々な目にあったと思う。
あのまま入院してもほとんど眠れなかったと思う。
自宅なら個室ですからねぇ。
しかし、咳が酷い場合、四人部屋ではなく個室を選択する必要があるかもしれない、悩ましい問題です。
入れ違いに隣の病室に肺に抗がん剤を点滴する77歳の人が入院。
本来なら放射線と併用で行うのが最適な治療との説明が主治医によってなされ聞くともなく聴いてしまう。
○○さん、前回の時、抗がん剤だけでも結構吐き気がしたり大変だったですねぇ。
抗がん剤は一回目よりは二回目の方がダメージが積み重なる。
確かに放射線との併用なら生還出来る可能性は高くなる。
大体、15%〜20%ぐらいだけど、
え!そんなもの(僕の独り言)
男の人の平均寿命は78歳です。
○○さんは77歳でしょう。
あまり無理をしない方がいいのではないか?
頑張る自信があれば放射線+抗がん剤でやりますよ?
どうです?前回の比ではないダメージを受けます。覚悟がありますか?
というわけで、隣人は抗がん剤だけの延命治療を選択したわけです。退院時に挨拶をしたがだいぶ落ち込んでいました。僕の場合はもうすでに放射線治療をしているから抗がん剤だけの選択しかないのですが、抗がん剤の治療が一般化したのは高々この10年の蓄積しかない。自宅で飲み薬処方ではなく僕のように点滴を14回も継続しているのは珍しい。ダメージが積算されるわけですからねぇ。通常の薬なら段々と体調が良くなって行くのが当たり前ですが、抗がん剤は真逆。段々と体調が悪くなる。副作用でいっちゃうとの悲劇が生まれる可能性が高くなる。そのリスクのバランス判断が難しい。主治医にも確固たる判断基準がない、結局患者との相関関係で抗がん剤を継続するかの診断をする。
自覚症状が良くなっている体感ならポイントを探りやすいのですが、
あくまで自覚症状のポイントは嘔吐なり、むくみ、脱毛などのマイナーな症状で判断するしかないわけです。

◆月曜日に呼吸器の診察を受けて取りあえずは「間質性肺炎」の危険は回避されたわけですが、咳の症状だけを僕なりに観察すると、
間質性肺炎」の症状に良く似ている。
泌尿器科の主治医は「呼吸器科の先生から手紙をもらって経過観察を要するとあったから何かあれば呼吸器外来に連絡とって下さい。」
「レントゲンも採血結果も、それに栗山さんが心配する抗がん剤の副作用によるものなら14回目にして初めて症状が現れることもナットク出来ない、もしタキソテール抗がん剤の副作用ならもっと早い時点に現れっているはずだ」
とても楽観的な都合の良い解釈だが、僕としてはそれによって信じるることでちょっとでも免疫力がアップするならこの解釈を素直に選択すべきでしょうw