保坂和志/6/16記(旧ブログより移動)

季節の記憶 (中公文庫)
◆『季節の記憶』(中央公論新社)は子育ての経験のないぼくでも、鎌倉の稲村ガ崎での、主人公の「僕」と五つになるまだ、文字の書けない幼稚園も行っていない、子どもの「クイちゃん」と近所の松井さん、美紗ちゃん兄妹たちとの毎朝の散歩、松井家、「僕」家での互いの行ったり来たりで、ビールを呑みながら夕食で、話しが弾む輪の中に、いつの間にか感情移入して、本の向こうに向かって独り言を言っている。ぼくは良く、保坂さんのHPを訪問しているが、ここの管理人っていうか、大家さんのがぶんさんは、松井さんを彷彿させるし、美紗ちゃんは、がぶんさんの仲間のけいとさんに似ていると、そんな連想もしながら、楽しく読んだのでした。当然、子育て経験のある父となり母となった人は「クイちゃん」に溢れるばかりの様々な想いに浸って読むことが出来ると思います。「吟遊旅人」のpipi姫さんが、bk1にレビューをアップしてます。参照して下さい。⇒ 『bk1書評』です。みなさん、非常に示唆に富むレビューを書いている。

  • 追記:がぶんさん@@のメルマガ最新号が届き、素敵な庭とドラム缶で作ったがぶん風呂の画像がアップされていました。ドラム缶風呂に入りてぃ…。♪ 『雅楽庵』♪⇒今回のメルマガ引用集は『ゴダール 映画史』からです。