永江朗「トンガリヘッドの優しい不良青年」

<不良>のための文章術 (NHKブックス)不良のための読書術 (ちくま文庫)出版クラッシュ!?―書店・出版社・取次 崩壊か再生か 超激震鼎談・出版に未来はあるか?〈2〉
◆永江さんは右肩上昇の発展途上なので、代表作と言えば語幣があるかもしれないが、『批評の事情』(原書房)を第一にあげます。bk1のレビューを見ると、山形浩生さんを始め、お馴染みのbk1レビュアーの皆さんが好意的に書いている。#“ここ”です。一癖も、二癖もありそうな批評家連中を、さすが『インタビュー術』(講談社現代新書)の著者だけに見事な社交と批評の絶妙なバランス感覚で上手にまとめている。彼は鶴見俊輔さんをリスペクトする不良青年、今不良老年として、内心、鶴見さんを手本にと切磋琢磨しているらしい。意識して「不良」であらんとしているのです。でも、彼の書くものは、サービス精神満点で、誰からも好かれる好青年って言う感じがする。彼には対談集、鼎談集をもっと出版して欲しい気がします。『批評の事情』のパート?として、『インタビュー批評家様』、何て、永江さんに適った企画だと思うが、どうであろうか。
〔武田徹さんのブログ〕からネタ拝借です。オーラルスクールで永江朗さんが講師で“インタビュー”のやり方の実習をしたらしい。そのキーポイントは、強いて言えば「語られたがっている」言葉を見つけて掘り出すことか、なるほど、永江さんだ、うまい事を言う。「語られたがっている言葉」を見つけてあげると、そりゃあ、相手は喜ぶ、公のシーンでなければ、友情なり、恋が芽生える可能性だって有り得る。ぼくなんか、凝固したままで、語られたがっている言葉が便秘のままで、カオス状態になっている場合が多い。永江さんの『インタビュー術』は色々と応用できるでしょう。永江さんのスキルで溶解したいものです。相手もすっきりとして、いい関係のネットワークも生まれる。ぼくは素人ですけれど、この本は勉強になりました。⇒bk1 『インタビュー術!書評』 #『ベストセラーだけが本である』#『消える本、残る本』#『不良のための読書術』

『退屈男と本と街』のブログにお邪魔した。永江朗糸井重里の対談講演会がリブロ池袋店であり、その報告ですが、永江さんは“不良”を冠した書名の本を沢山出しているので、永江さんに“不良”と言えば誰をイメージするのかとの問いに躊躇せず、“鶴見俊輔”の名前を上げたらしい。退屈男さんはそのことに感動したと、7/30付けの日記に書いている。鶴見さんは意識して不良になったと言うのです。鶴見さんて、後世代の人々からリスペクトされているのだなぁと、又、再認識しました。『吟遊旅人』のpipi姫さんところで、鶴見俊輔小熊英二上野千鶴子の鼎談『戦争が遺したもの』の読書会が企画されています。 ⇒ ♪『bk1戦争が遺したものレビュー』