ダイアン・レイン

8/3に記:あんまり暑くて梅田OS劇場に飛び込みました。『トスカーナの休日』を上映していました。ダイアン・レインを観たのは久し振り。離婚で傷心の女流作家が、旅行中にひょんなことから、トスカーナに古い伯爵夫人の屋敷を買ってしまい、屋敷の修繕と改装を始め、次第に、住人として屋敷のカタチが出来るにしたがい、擬似家族のようなものも産まれて来る。トスカーナの風景が美味しい美しさで、原作は『イタリア・トスカーナの休日』ですが、映画化のために改題された別バージョンも出版されているらしい。あれっと、思ったのは、アイコン(イコン)として解読する深読みは必要ないとは思うが、昨夜、『きゅるるん大革命』の詩を読んで、インコ(鳥)なり、てんとう虫、蝸牛なり、ぼくなりのイメージの飛躍をしてしまっていたので、これらのアイコンが気になっていたためか、映画の中で、インコ/てんとう虫/蝸牛、がキーワードとして登場しているなぁと、思ってしまったのです。フエリーニの「甘い生活」の噴水のシーンの再現も登場するし、ぼくなりの勝手なメタフォを楽しんだのです。でも、ハトが落とす糞がダイアンの頬にベッタとくっ付いて…(あ!これ以上書くとネタばれになるかもしれないので××)、てんとう虫を探すことから…、蝸牛が耳の穴に入り込んで、虫や蛇、猫、生き物達が色々登場する。葡萄作り、料理の数々、トスカーナカソリックの祝祭シーンとか、とにかく、観て愉しく堪能出来ました。オススメ佳品です。フェリーニの言葉“子どもであり続ける”、一生懸命、生を愉しむ。それが主題音かな?ここにあるのは、フェリーニトスカーナなのです。
トスカーナの休日 [DVD]20世紀の巨匠 フェデリコ・フェリーニ [DVD] イタリア・トスカーナの休日