氷室冴子/なんて素敵にjapanって?

復刊ドットコムで遊んでいたら、氷室冴子復刊ページがありました。古典『とりかへばや物語』をネタに今の話語で抱腹絶倒、軽々と、性を超えて、ジェンダーフリーしてしまった『ざ・チェンジ』、平安朝を“あたし”なる文体で瑠璃姫が登場する『なんて素敵にジャパネスク』が代表作でしょう。白泉社でコミック化されているが、集英社コバルト文庫で読んで欲しいものです。ジュニア文庫はいまでは珍しくないですが、コバルト文庫はこの分野を開拓し根付かせた功労の文庫シリーズでしょう。その象徴的な作品でもあります。オヤジがどうして読んだのかと白眼視されるかもしれませんが、若いときはかような本は見向きもしません。でも、古本の百円コーナーで何となく立ち読みしたら、一頁目から、あややと、笑ってしまったのです。郷ひろみも「なんて素敵にジャパネスク」って歌っていますよね、検索したら、1986年の年末NTVでドラマ放映されている。演出は石坂浩二で出演は富田靖子木村一八で、何か面白そう。NHKはアーカイブセンターがあるのだが、民放の場合はどうなっているんだろう。この二作以外にも沢山の本を書いていますが、殆ど、品切れ、絶版ですね。それで、かような氷室冴子(1957年〜)の復刊ページが設けられたのでしょう。『ざ・チェンジ』は姪御にプレゼントしたことを思い出しました。オリンピックモードですなぁ…。
『復刊』http://www.fukkan.com/group/?no=238