丸善

9月14日に丸善本店が世界一の売り場面積で開店。コンセプトは『Book Museum』です。色々なサービス提供があるみたいですが、開店日は凄い人出だったらしい。さっそく、Braryさんが、“猫の夜会ライブラリー”にレポートをアップしています。興味のある方は是非ともご覧下さい。しかし、東京は益々、特化して、巨大化している。関西圏、とくに大阪はもっと開かれた文化圏つくりに精出してもらいたい。
03年10月に“なんばパークス”が大阪球場跡地にオープンしたが、期待が大きかっただけに実際の精神のチープさに腹が立った。その象徴は南海ホークスの縁の地ということがあって、かっての栄光のホークスのメンバーが鶴岡監督以下、展示されそのスペースに三々五々人々が集っていましたが、みんな一様に、『何で、ここに野村の勇姿がないのだ!』っと、怒っていた。
まるで、今の日本球界の象徴の光景と言ってしまえば、身も蓋もないが、そんなコンセプトだからこそ、ぼくはせっかくの“なんばパークス”にチープなものを感じたのかもしれない。南海のキャンプ地は呉二河球場だったので、呉出身のぼくは余計懐かしかった。鶴岡も巨人の広岡も、呉の同じ小学校です。ミスタータイガース一号の藤村富美男も呉です。甲子園の優勝投手になったのです。そんな、想いにトリップしているのに、冷水をかけたかのような展示です。赤裸々に政治を表面化するのが、大阪の良さかもしれないが、ああ、品のないこと、恥ずかしいなぁっと、これでは、益々地盤沈下すると、思いました。
シダックスの野村がプロ参入の動きがあるみたいですが、もし、本当ならいいことです。大阪はもっともっと、東アジアに開かれなくてはならないと思う。そんな、スタートから、野村の勇姿を消してしまう精神の貧困さからは、何の一歩も踏み出せないでしょう。
まあ、なんばパークス内に本屋があれば多少、甘い点をつけたのですが、ホービー屋で雑貨のアイテムとして陳列されているだけでした。しかし、ファッション関係が相変わらず多い。荒利が大きいというのもあるが、50兆円の供給過剰で、洋服の占める割合は幾ら位なのか、本屋の前に洋服屋で働いていたぼくとしては、多少なりとも興味がある。“本でおしゃれをしてください”って、気障なセリフかな、でも、自分に対する設備投資としては、充分に元が取れます。7階の“浪花麺だらけ”で饂飩を食べただけでした。
大阪では『Book Museum』のような店つくりは無理なんだろうか?⇒ “丸善”はここ。