デール・カーネギー

図書館司書のぴぴさんが、“人を動かす”をキーワードに、どんな本があるのだろうかと、検索したら、その出版点数の多さに驚いたと、吟遊旅人のブログに感想を述べ、ご丁寧に、2000年以降出版のデーターを国会図書館から、ピックアップして=ブログにリスト=を掲載している。
“人を動かす”なら、戦前からカーネギーで、自己啓発のバイブルとなって、累計1500万部も売れ続けている。恐らく資本主義のプロテスタントティズムを内面化して支えた、気安く読める口語訳経典とも言える。=目次=を読めば、成る程と思います。資本主義を支える倫理ですなァ…、しかし、自分自身もままならぬのに、人を動かすなんて、そんなオソロシイことを、でも、恐らく、人を動かすことによって、自分自身もコントロールできたという証が実利となって同時に共振されて、“道は開かれる”のでしょう。ついでに、『道は開かれる』の=目次=も見てください。
 両書とも、特徴的なのは、そんなにデティールを細かく叙述しない。だから、時代が変わろうが、資本主義が続く限り、それぞれの人たちが自分達の体験に重ね合わせて、自分なりの読解で埋めてゆく、そんな本なのでしょう。それが出来る「ゆるい本」と言ってもいい。それが、ロングセラーの秘密でしょう。
 どちらにしろ、ローリング・ストーンズで、自分自身をまだまだ、動かしたいですね。
そんな本はベストセラーにならないですね、人を動かすことは自己啓発で、自分を動かすことは哲学なのでしょうか、わからなくなりました。
人を動かす 新装版道は開ける 新装版話し方入門 新装版新装版 カーネギー人生論