佐藤真/雑誌「談」

ピンポン〜と、宅急便が届いたので、何だろうと荷を解くと手に入れたかった雑誌『談』のバックナンバーが届いている。感謝感激、誰だろうと思うと、版元さんでした。あ、そうか、読書カードを投函したんだっけ、ちょこっと、コメントを書いたのですが、お礼に雑誌が届いたわけ。去年も雑誌『本とコンピュータ』で、読書カード変じて献本と図書券を頂戴する嬉しいことがありましたが、ありがたいことでした。でも、その『本とコンピュータ』も来年の夏に向かって終わりになると聞く。残念です。別の形で登場するとは思いますが、雑誌の新陳代謝の激しい折、固定の読者に支えられていた『本とコンピュータ』は積極的に将来を見据えた出版の行く末を模索していたコンセプトは変わらないと信じますので、せめて、エールだけでも、送りたい。ところで、今日、届いたた本は『談』なんです。編集発行は、☆たばこ総合研究センター[TASC]で、制作はアルシーベ社、編集長は佐藤真。最初、ドキュメンタリー映画作家で公害問題にコミットメントしている映画『阿賀を生きる』の佐藤真と、ひょっとして、同一人物かなと思いました。だって、最新号(71号)は非常にビビッドな問題を取り上げている。(特集:匿名性と野蛮で、斎藤環北田暁大が対談しており、『ドゥールーズの哲学―生命・自然・未来のために』・講談社現代新書を書いている小泉義之が“ゾーエ、ビオス、匿名性”を論じ、『暴力の哲学』・河出書房新社酒井隆史は“匿名性…ナルシズムの防衛”を論考している。)、この雑誌を見つけたのは、梅田のブックファーストでしたが、大取次ぎが扱っていない雑誌で、手に入れるのが難しい。前号の特集は『自由と暴走』で、大澤真幸稲葉振一郎仲正昌樹などが、書いている。スポンサーがたばこ屋さんなのに、何と度量が広いことよ、佐藤真を編集者にするとは、でも、残念、別人でした。映画作家の佐藤真さんが、どのような変遷があって「談」の編集長になったのかと、その精神のドラマを想像していたのに、同名異人でした。今、贈呈されたバックナンバー五冊を見ているのですが、禁煙者のぼくとしても、面白くて、読みたい記事が満載です。と、オーバーな宣伝をすると、逆効果ですかね、取り合えず、この場を借りて、佐藤真さんを初め、関係者の皆さんにお礼申し上げます。ただ、この雑誌を常備している書店は数少ないので、なんらかで目に留まったら、捲ってみてください。梅田ブックファーストでは、雑誌のコーナーでなく二階の人文、社会科学コーナーにあります。⇒ 『編集長のブログ』♪です。