『古本・資本・気になる本』を読んだのですが、雑誌、PR誌、新聞、カタログ、文庫解説などに初出されたもので、1】の「貸本屋の女主人」の章のコラム、エッセイは面白かったが、段々、読み進むにつれて同じことが又、書かれていると、そんな編集上の未整理が目立った。出久根さんを追跡しているファンはそんなネタ元をちょいと違った表現で語ってくれることも一つの芸として楽しむことが出来るのでしょう。僕のような浮気っぽい読者は、こんなことがとても気になるのです。それは多分に編集者の問題だと思うけれど、最近のベストセラーを見てみると、編集者の力量によって左右されている傾向がある。誰かが担当編集者をクレジットして販促を考えてしかるべきではないかと、提案していたが、本屋の店頭において、担当編集者を前面に出したパフォーマンスも面白い。