『シネマ日記』

pipi姫さんの『シネマ日記』シャーロット・グレイの映画評が更新アップされているが、ぼくは近場の女性問題を考えるメセナ会館で鑑賞しました。このメセナグループの映画選定は当たり外れがなく、見終わっていつもアンケートに感謝のコメントを書くのですが、この映画はフェミニズム映画という範疇に入るのかどうか分らないが、ぼくは物心ついて以来、かような女性が主人公の映画に深く共振するみたい。ソ連フルシチョフ時代に公開された 『女狙撃兵マリュートカ』は少年の僕を痛く感動させました。その初体験がいまだに尾を引いているのかもしれない。(7/17記)
 しかし、実際はリアルで残酷かもしれない。『ちょうちょ地雷』のサラボエの女狙撃兵は、戦略として子どもを狙うと言明する。

サラエヴォの女狙撃兵が6歳の男の子に銃をむける答えが「20年たてば26歳になるわ」。カブールで手術した四千人を超える患者のデーターによると、93%が一般市民、34%が14歳以下のこどもだ。世界の紛争地帯を飛び回る戦場外科医ジーノ・ストラダは外科医という仕事を通して戦場を間近に見る。始めて、アフガン戦争の負傷者に対した時、頭に血の滲む包帯をした戦士を想像していたが、実際には、犠牲者の顔が殆ど、女、こども、老人たちで、「いったい誰が戦争をしていたのか? 私の周りには水鉄砲一つもないし、戦士たちは皆、目には見えない架空の存在だったのか?」と書く。―『ちょうちょ地雷』拙レビューより―

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