クリントン図書館

テレビのニュースでアーカンソー州リトルロッククリントン図書館が開館したとのこと。115億円の資金で出来上がり、“弾劾コーナー”なんてもあり、例の前大統領が女の子にちょっかいを出して、その助平ぶりを暴露された本も資料として保管されているし、大統領とスタッフが書いたメール4000万通も資料として提供されているという。こんなニュースを聞くと、アメリカの懐の深さを感じてしまう。

日本で政治家が引退して、自分に関連する情報をオープンに資料提供する図書館を開館する資金と気概を持った人はいたのかな?

もし、中曽根康弘クリントンの向こうを張って、ちゃちな山荘より、中曽根図書館を開館すれば、少しは見直すのですが、歴代の戦後の首相で本好きと言えば、石橋湛山大平正芳でしょう。でも、ちゃんとした図書館を作るのには百億円以上、必要なんだ。ステータスのシンボルとして最後のあがりとして、コンサートホールなり、学校・博物館なりの文化投資する慣習が税制上も優遇されているのでしょう。日本のシステムはどうなっているのでしょうか?

  • 旧ブログの6/16から転載⇒中村びわさんが=本のシャワーにさらす肌=っていうブログ(6/15付け)で、六本木ヒルズの49階にある会員制図書館のレポート『〜天空の隠れ家①②③』をアップしています。ロムしていましたら、色々と勘違いなり、新しい発見がありました。結論として、ぼくには所詮、縁のない「天空の隠れ家」だなぁ…ということです。この国ではニューヨークの公共図書館みたいなネットコミュニティが構築される余裕も気力もないのであろうか、この有料の図書館が何らかの図書館行政のヒントを与えるのかと期待したが、あんまり、関係ないみたいですね。

 参照: 『アカデミーヒルズ六本木ライブラリー』『ニューヨークの公共図書館に関するbk1書評』『クリントン図書館』