十七歳の地図(5/9記)

生命学の森岡正博さんは『宗教なき時代を生きるために』の第三章で尾崎豊にまるごと、言及しており、この散っていたカリスマ歌手に対する愛憎半ばの想いを縷々怒り、哀しみ、そして冷静に分析しているが、自分の中に尾崎豊を見たのであろう。 “5/1の森岡さん日記”尾崎豊の名前を見出した時、正直、何でと思った。ぼくはデビュー曲『十七歳の地図』もリアルタイムで聴いているし、テレビで放映したライブ中継を録画もしていた。結構、気になるアーティストであったが、二十歳を超えた尾崎豊は興味がなくなっていた。せっかくのお宝ビデオも処分していた。だから、森岡さんの『宗教なき〜』で思い出し、過去のアルバムを図書館から借りて集中的に聴いたのです。そんな森岡さんだから、今度、発売された尾崎豊へのトリビュートアルバムが、自分のかっての想い、そして尾崎豊を冒涜するものとして、節操のない音楽業界に怒ったのであろう。 「この全体の構造に、私は吐き気がする。」と…。 業界全体が自縄自縛に陥っているのではないか?そうでなければ、将来的に結果として売り上げ減になる輸入盤CDを禁止する動きが出るはずがない。長期展望がないぐらいに切羽詰っているのだろうか、 
 参照: 『海外盤輸入CD輸入禁止に反対する』、♪『宗教なき時代を生きるために』
 イラク今井紀明君も十七歳なのだ。今の大人たちが十七歳の時、こんな本も出版されました。 『17歳は告発するーしかし○○からの出発』…、もう、その少年たち、少女たちは孫を持つ年齢である。