パオロ・マッツァリーノ/旧ブログよりネタ転載

『反社会学講座』(イースト・プレス ):ぼくの朝一の日常はネットbk1の本日レビューをロムすることで、目覚まし代わりにしているのですが、いや〜あ、今朝(6/29)はのっけから、ここでお馴染みのkingさんのレビュータイトルに、ハイな気分にさせられた。 こんなフレーズです。
『「本日ここに戦後最もキレやすかった少年が決定しました。グランプリは昭和三五年の十七歳、つまり昭和一八年生まれで平成一六年現在六一歳のみなさんです。おめでとうございます」』って、俺たちのことやんか、このタイトルの人々と学年は同じなのです。久米宏もいるぞ、藤原新也辺見庸田中真紀子、亡くなった加藤登紀子のダンナも、範囲を拡げると一杯、出てくる。
しかし、赤胴鈴の介の吉永小百合、我慢の子のしとしと、ぴっちゃん、しとぴっちゃんの子連れ狼橋幸夫は… となると、疑問符が出て、何せ、このぼくはキレやすくない。まあこれも、病気療養中のホルモン注射の所為かもしれなくて特殊な事例かもしれない。小百合さんは清原の大ファンだし、番長キヨハラに共振するものがあるのかもしれない。結構、小百合さんは体育会系だし。橋さんは魂を宥めてくれる信仰があるみたいだし、まあ、例外はあるものの、社会学のノリでなく、トンデモ本のノリ(失礼、反社会学のノリらしい)。で、楽しんだら、なにやら、新しい発見があるかもしれない。何せ若いkingさんの紹介なので、是非とも読んでみたくなりました。読了してから、感想を又、カキコします。後藤明生『日本近代文学との戦い』(柳原出版)を読み終わってからですね。
追記:そして、図書館で借りたのですが、前半だけ読んで返してしまいました。図書館員のぴぴさんは、今年の収穫のひとつとして、評価しレビューを書いています。すごく面白かったと言っていました。“ここ”です。(12/12)
-参照:四十年近く少年を描き続けた“榎本香菜子ギャラリー”