EDって?

武田徹さんをお師匠とするジャーナリストコースの履修生たちがレポートをネット公開しているのですが、河合顕子さんの『EDと男の自尊心』対岸の火事でなく、当事者として僕自身の問題(でも、これ、救済?かもしれない)で、まあ、EDと男の自尊心を結びつけたものは、森岡正博氏の『感じない男』(ちくま新書)と通底する問題なので、僕のブログから森岡正博データーをトラバしました。河合さんのレポには参考テキストとして『感じない男』が取り上げられており、大分へそ曲りな僕のトラバテキストなので、それを補完する意味でコメント欄にカキコもしました。でも、非公開になっている。僕自身も簡単に何を書いたか見えないし、又、皆さんにも御笑覧してもらいコメントも聞きたいとぼくのブログに公開しました。

★僕の場合は前立腺癌での内分泌療法を選択して去勢状況が進行中なので、特殊な例かもしれませんが、担当医に一度、バイアグラ処方のことを聴いた事があります。そうすると、医者はまるっきり、回路が違うので問題ないとの返答をもらいました。要するに、単に物理的に勃起して挿入できると言う話なのです。ただ、僕自身、「感じるか、どうか」は、恐らく、心因的なものか、相手方との関連性の中にしか、答えはないとの、定点だけは揺るぎがないなと思いました。そんな視点から、森岡正博の『感じない男』は、どこか論点がズレているとの苛立ちで、恐らく森岡さんにとっては不本意な誤読をしたと思います。上にトラバした僕のテキストは廻りの人達に評判が悪いのですが、あえて、そのズレ方を参照してもらいたく、河合さんの検証の俎上に上げたわけです。
★直接、関係ある症例は若い頃、知人がEDになり、僕も相談を受けたのですが、精々、餃子を一杯食べるとか、そんな食事療法しかおもいつきません。しかし、知人が夜の性生活を語り始めた時、やばくて、おかしい、すごく真面目な男で見合い結婚して、僕なんかに初夜をどうしたらいいのかと訊くほど初心な男で性体験がなかったのです。でも、奥さんは何と仲人と関係があって、あんたはヘタと罵倒の夜だったらしい。離婚を薦めましたよ、とうとう裁判離婚となり、知人は慰謝料を貰いました。そしたら、現金なものでEDはあっさり、治癒しました。
★だから、僕の中にEDの生理的反応は科学的な検証であっさりと、解決できる部分が多いし、ごまかしも可能であるが、「感じる」ことの前提には広い意味で、「惚れる、惚れない」という人間関係の問題、「他者の発見」まで思考を深めないと何にもならないと思うわけです。そんな、深さが森岡さんにはなく、無痛文明に居直っている誤読を生み易いと思うわけです。森岡さんには無痛文明以降が見えない。武田徹さんは「隔離という病い」で「暖かい義理」という「他者の発見」までリーチが届いています。森岡さんの「感じない男」には、そこまで、リリースポイントが延びていない。すごく手抜きな本に感じられたのです。
★前は、このコメント欄がなかったので、トラバだけしました、今、クリックすると、カキコ出来る様になっていましたので、ダイレクトに下書きなく、思いつくまま書きました。支離滅裂さはご勘弁を…。(2005年3月18日記)

というコメントをカキコしたのです。
参照:『中学生のための社会科』: pata