駅前再開発

寺山修司―はじめての読者のために (KAWADE夢ムック)寺山修司の仮面画報一九七二―「はじまりのおわり」と「おわりのはじまり」switch 7 (ステンシルコミックス)
◆桜が咲き誇りました。そんな陽気の中、駅前の景観がまるっきり変わりました。ショッピングモール街がリニュアールオープンしたのです。別の街に生まれ変わった感じ。この街は国道一号線が近くなので、そちらの国道沿線沿いの方が活気があってどんどん、新しい店がオープンしたり、消えたり激しい攻防が繰り広げられ、今、話題の怪しげな教会もこの一号線沿いです。でも、京阪沿線沿いの駅前の再開発は中々思うようにゆかないはずなのですが、41階の高層マンションが建設され、今回はモール街新装オープンです。旧松坂屋が西館となり、モール街の方に本館がオープンしたのです。駅構内にM書店が拡張されてオープンしたのですが、こちらの本館にも同じM書店がこの街一の大きさでオープン。結構、面白い陳列をしていました。
◆洋書の棚もあるし、雑誌の『Switch』のバックナンバーフェアを全点メンチンの贅沢な棚構成をしていました。ちゃんと、人文コーナーもありました。まあまあ、バランスの良い構成だと思います。今後どん風に棚が変わっていくのかと興味がありますが、お客さん次第でしょう。しかし、西館の方にヴィレッジ・ヴァンガードが出店していたのには驚きました。その徹底したセレクト・ショップぶりはオヤジにとって懐かしさも感じさせてくれました。アナログ風のジュークボックスとか、ワザとベタな垢抜けしないホビー商品とか、陳列されている本はアート系、ニューエイジ系が多いが、寺山修司の本が30センチぐらいの高さで平積みされていました。ここの陳列方式は売りたい、拘った、偏った、一点ものを高くブロックのように積むのです。結構、視覚に訴えるものがあるディスプレーです。
◆しかし、急に本屋さんが増えましたね、「ブックオフ」、「古本市場」も共存しているし、この郊外街の読書人口は結構なものがあるのでしょうか、だけど、期待した映画館がオープンしませんでした。オープンすると言う噂を聴いたのです。残念。女の子がスターバックスの試飲珈琲サービスをやっていたので、一杯飲みながら、「イノダ・コーヒーも出店したらしいが、どこにあるの」で話をふると、「わたし、イノダがすきなんです」って言われました。オモロイ子だなぁと話込むと、「ヴィレッジ・ヴァンガード」が出店していることに驚いて仕事が終わったら行ってみるとのこと。「私、60年代、70年代に興味があるのです」、しかし、最近の女子大生でこの時代に興味を示す子が多いですね、小さいカップのフリードリンクで長話出来ないから、坪内祐三の『1972』を読むが良いと、本のオススメをしました。しかし、寺山修司がまだ、若い連中に支持されているのには、なにやら嬉しくなりました。又、歩行の範囲が広がりました。
追伸:梅田のブックファースト寺山修司フェアをやっていました。(2006年5月2日)カードや、寺山修司記念館より取り寄せたカタログも置いていましたし、勿論DVDも販売していました。いまだに、若者に支持されているのですね、