ぴぴさん、期待の映画・本日上映

敗北を抱きしめて 上 増補版―第二次大戦後の日本人敗北を抱きしめて 下 増補版―第二次大戦後の日本人憲法に男女平等起草秘話 (岩波ブックレット (No.400))映画日本国憲法読本

去年の8/16“吟遊旅人のつれづれ”にぴぴさんは「憲法草案作成の陰にロマンスあり」というスレでこんなことを書いていました。

『敗北を抱きしめて』下巻に登場するベアテ・シロタのことが気になったので、『憲法に男女平等起草秘話』 土井たか子, ベアテ・シロタ・ゴードン [述]. 岩波書店, 1996. -- (岩波ブックレット ; No.400)
を読んでみた。
 当時22歳のシロタはリサーチャーとして優秀な人材であったし、そのことを本人も隠さない。日本人なら謙遜しそうだが、彼女は「自分が優秀だった」ということを誇りにしているようだ。また、そのように訓練されるよい機会もあったという。
 また、草案をめぐる日本側の議論では、天皇制に関する部分がもっとも紛糾し、彼女が草案を書いた民法の部分も大激論になったという。
 シロタは、このときの一連の仕事で通訳として知り合った米軍のゴードン中尉と結婚した。憲法草案作成の裏にロマンスがあったのだ。
 ますます、映画化したくなる題材だなぁ〜
 女性監督に映画を作ってほしいよ、ほんと。

そんなぴぴさんの想いが通じたのか、今日(30日)から東京の岩波ホールで、ベアテ・シロタ・ゴードンをモデルした映画が上映されます。藤原智子監督『ベアテの贈物』です。映画はGHQの民政局の一員として日本国憲法草案委員会のただ一人の女性委員として作成にかかわったベアテの贈物とも言うべき憲法24条(男女平等条項)を通して戦後の女性史を描くものらしい。
追記:ちょいとややこしいのですが、ジャン・ユンカーマン監督のドキュメンタリー『映画 日本国憲法』も公開されました。これは、本も出版されています。DVDもあります。