コンクリートロード

耳をすませば [DVD]カントリー・ロード
あまりの暑さに一万歩のウォーキングをサボってしまった。出先で福祉施設の入っているビルに飛び込んで、久し振りにビデオを見ました。障害を持った方達がスタッフで働いているところで介護関係の資料、図書、ビデオを置いている。最初、藤山寛美の舞台中継のビデオ(10巻ぐらい並んでいる)を観ようかと思ったのですが、暑さで癒されたいと思ったのか、宮崎駿の『耳をすませば』が目にとまったのです。
そう言えば、このアニメの名作を見ていなかった。藤山寛美はこの次にしようと、中学生の学園ドラマを脱力でだらしなく見るつもりがファーストシーンから『カントリーロード』に乗ってタイムトリップしてしまいました。
このブログでかって図書館が登場した名画のあれこれを書きましたが、肝心のこの映画を見ていなかったんだと恥ずかしくなりました。
雫が聖司を知るきっかけが図書の貸し出しカードですが、今の電算化ではかなわぬ過去の夢ですね。おまけに個人情報保護法が施行された今時では貸し出しカードに名前を記名するなんてありえない。自治会では立派なシュレッターを購入すると言う。自治会の名簿が表にでないように、やむなく、回覧、閲覧した名簿は必要以外はすぐに処分するっていうわけです。今度、武田徹さんのところで監理とリスク社会をめぐってジャーナリストセミナーが始りますが、実際のコミュニティの場では結構神経質に対応を計っていますね。
本筋から外れました。映画です。このアニメは宮崎駿の作品中、地味なものかもしれませんが、大好きですね。年寄りがモロに感情移入出来たのですから、それだけでも監督の手管は凄い。さっきまで、カントリーロードを口ずさんでいたんだから…。少しは暑さが揺るぎました。しかし、『となりのトトロ』、『おもいでぼろぼろ』も見ていないのです。還暦を越えたのだから見なくてはいけません。絶対見ます。
追記:貸出受付けの女の子は目が不自由なので『耳をすませば』を探すのに一苦労しました。背側の棚の左にあったのですが、彼女は右の方で探そうとする。僕も、年寄りのボランティアの人もあまり急かさないで「いや、そっちでなくて、こっち」とか、彼女は一生懸命、ビデオを探してくれました。やっと棚から取り出したときとても嬉しそうな表情を浮かべて僕のところに持ってきてくれました。ここでは、時間がゆったりと流れているのです。でも、過日、ここで蔵書の寄付をしようかと申し込んだら、新刊だったら歓迎しますと言われました。まあ、どこの図書館でも、資料カード作成などにはそれ相応のコストがかかるのです。ボランティアにやってもらうにしても…。ここはぼくの隠れ家の一つです。