小糠雨の京都三条河原町

kuriyamakouji2005-10-11

 あやしい空模様でしたが、京都市美術館で開催中の主体展に行ってきました。このブログで画像提供して下さっている榎本香菜子さんの作品が出展されているので、初日の今日、体育の日なのですが、昨日は一日中晴天の中充分に自治会の運動会を楽しみましたので、文化の一日っていうわけ。
 画像はHP上に更新添付されることになっていますが、今暫くお待ち下さい。*1今回の作品はメッセージ性の強いものですが、とても神話的な古層を感じるものです。会期は10/19日まです。同じ館内でルーブル美術館展を行っていました。連休なので何百人単位の行列が並んで一体待ち時間は何時間なんだろうかと、唖然としました。見たかったのですが、ラーメンでも行列をするのが大嫌いな僕としてはあっさり断念。
 主体展の方はユッタリ過ぎるほどの贅沢な空間で160点の絵を鑑賞することが出来ました。ルーブルの方はヨコハマで行ったものと同じみたいですね。小雨になったので、アーケードのある河原町通りに出て丸善に寄りました。本日(10日)で閉店。先日、覗いた時は文庫の檸檬が大量陳列されていましたが、全部売り切れでした。
 三条のブックオフも覗いたのですが、百五円コーナーには目にとまるものが何にもありませんでした。前は少なくとも数冊は「あれ!」と思ったものですが、今はそんなひっかかりがなく、目が素通りですね。どうやらアマゾンなどユースド、ネットなどに美味しいものが流れているのかな、○さんがアメリカに行った折、好きな作家の文庫本でも持ってあちらの古本屋(って言っても新刊書店も古本を扱っている)に換金だけの目的でなく販促の意味でも、持って行くのであったと書いてありましたが、みなさん旅行の途上で文庫本をそうやってお土産だけでなく、本屋さんにもって行くのもいいアイデァですね。
 今度、講談社大江健三郎が創設した「大江健三郎賞」は審査員が大江さんひとりで選考する。賞金はゼロ。但し受賞作は英語に翻訳されて刊行されると言う。成程ね、小説は世界を視野に置いて刊行されなくては日本だけのマーケットでは微々たるもんなんでしょう。写真や音楽、アートと違って文学は翻訳に耐えうるものでなくてはならないし、優秀な翻訳者もどんどん必要なんでしょうね。

*1:画像が送信されましたのでアップしました『孤独な列島』です。