郊外市の中央図書館

戦争は終った [DVD]

戦争は終った [DVD]

 市の中央図書館で借りたアラン・レネの『戦争は終った』を観ました。大学より学舎を譲り受けて中央図書館となったのですが、大きすぎる器に資料が足りなく棚のスカスカ度が目立ちます。新刊はないけれど、古いものなら献本してあげるよと声をかけましたが、ただ、献本してもこちらの意図を受けてもらえるか心許ない。
 保坂和志の本が『人の閾』しかないのです。それも複数本(二冊)、棚にある。棚に余裕があるのです。開架のスペースは関西では有数の広さでしょう。コミックの棚も五十音別の作家コーナーになっている。小説の五十音別作家コーナーとは又別ですよ。交通のアクセスの問題だと思いますが、来館数はそんなに多くはないと思う。
 ただ、DVD、CDコーナーは九割以上貸出中の札が下がっている。僕が『戦争が終わった』を借りたのは偶々貸し出し中の札が下がっていなかったから、借りただけです。強い思いがあって観たわけではない。アラン・レネの他の作品も「題名」の記憶は間違いなくあるし、何作かは観ているはずなのに映像が思いださない。『夜と霧』はどうだったんだろう。今年、DVD化されていますね。図書館で五十音順で映画監督別のDVDを充実させてくれたら、まとめて監督単位で見てみたいですね。かって、池袋の文芸座が五十音順の監督特集をやったことがありますが、そのような映画館も少なくなったし、レンタル屋も監督別でないので探しにくくて苦労する。BSあたりでよく監督特集の映画をやっているみたいですが、残念なことに衛星放送の契約はしていません。
 この映画のことでした。イブ・モンタンは絵になりますね。しかし、スペインのバスク党など、映画の中のイブ・モンタンは現在のスペインの政争にまでつながっているのでしょうか、この映画を充分に鑑賞するためにはスペインの現代史を学習する必要がありますね。