酒井駒子/北の国へトラバ

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 ポプラピーチの『書店日記/田口久美子』第39回は「コミック売場の奮戦記」ですが、付録の客注について興味深く拝見しました。リアル書店にあっては、客注問題は永遠のテーマだったのに、アマゾンを始めネット書店がいとも簡単に解決してしまったということです。でも、よく考えれば、ネット書店は客注という商行為をダイナミックに展開したものでしょう。
 街の本屋さんで最大の悩みは客注と万引きです。それが、ネット書店では最初から存在しないトラブルなんですから、精神的ストレスは大幅に軽減されますね。まあ、お客様とのリアルな出会いはないかもしれないが、リアルなトラブルもない。ユースドというツールで一円の本でも配達料でビジネスが出来るシステムを作ったり、再販維持制度は有名無実。ネットというより、アマゾンですが、アマゾンが出来なくて、リアル書店でやれること、他のネット書店がやれることと言えば、思い浮かばないですね。bk1は書評で何とか特色を出そうと試みているが、アマゾンもやっている。ただ、1600文字という結構な文字数がbk1独自の書評らしからぬエッセイ風って言うか、ブログ的なレビューを産んでいる。勿論それは多勢ではないけれど、例えば今回、書評列伝で長期間アップされることになった夏の雨さんのレビューはエッセイ風なのです。僕は結構この人のレビューは好きで時々読むのですが、エッセイとして楽しんでいますね。恐らく「書評コラム」と言ってよいものだと思う。まあ、僕の選書と似たようなところがあって本の新しい情報を仕入れるのでなく、僕も読んだ本の「夏の雨」さんらしいコラムの質感を楽しむと言って良いかも知れません。
 久し振りにbk1書評のことを書きましたが、実を言えば、3307さんから去年のエントリーにトラバされて、ナンダロウとクリックしたら、何とbk1書評者たちで書いた『熱い書評から親しむ感動の名著』に対するトラバだったのです。3307さんは本書をリアル書店で時々見かけるので、葉っぱさん、素敵なPOPを考えて下さいと発信しているのです。このエントリーで僕はこのベタなナガ〜イタイトルは買う気を殺ぐのではないかとコメントしたのです。実際、友人が店頭でこの本を探すことが出来ず、それなら、店員に訊けばよいのに、そいつは、何かこの題名は口に出すのに凄く恥ずかしいんだよね、と言われたのです。
 そう言われればそんな気がするなと、そんな気持ちをエントリーアップしたわけ。もう失念していたのですが、3307さんが寝た子を起こすようなことをして、どうです、POPをネットアップして販促しようではないかと、こちらにカキコしたのです。(笑)
 僕は夏の雨さんよりもっと通常のレビューから逸脱したものを書いているかもしれない。確か、僕の記憶に間違いなければ夏の雨さんは少年宛に書いた手紙形式でレビューアップしていたのがありましたね、別にそれをマネしたわけではないのですが、僕もとうとう公私混同のレビューをアップしました。『北ヨーロッパの小さな友達へ』です。
 そうそう、アマゾンやリアル書店でやっていないことで、bk1がやっていることはトラバ機能ですね。どうです、この酒井駒子絵・小川未明文の『赤い蝋燭と人魚』にトラバしませんか?